YOGATOの週末コラム

全体で使う、という感覚 – 見えていない場所のはたらき

YOGATOの週末コラム

「お尻が使えない」
「腿裏の感覚がよく分からない」
そんなふうに感じたことはありませんか。

部分だけを頑張って使おうとすると、
かえって身体全体のつながりは失われやすくなります。

今回は、
“全体で支える感覚”という視点から、
見えていない背面のはたらきについて綴ってみます。

以前の私は、
お尻や腿裏といった「背面」を使うことが、
とても苦手でした。

クラスの中で「ここに効いていますね」と言われても、
正直あまりピンと来ていなかった時期があります。

後屈のポーズも得意ではなく、
当時は怖さの方が強く、
自然と避けるようになっていました。

当時は、「自分は背面が弱いんだ・・・」「腰が悪いから・・・」
そう思っていたのですが、
今振り返ると、
筋力だけの問題ではなかったと思います。

変わっていったのは、
「部分」で身体を扱うのではなく、
“全体で支える感覚”を少しずつ知っていったことでした。

からだは、
一部分だけで働いているわけではありません。

お尻だけ。
腿裏だけ。
お腹だけ。
そうやって切り分けて意識をすると、
その巡り(プラーナ)は流れにくくなってしまいます。

反対に、
足裏、骨盤、背骨、頭頂、そして呼吸。

そうした全体のつながりが静かに整ってくると、
今まで「使えていない」と思っていた場所が、
自然と働き始めます。

たとえば、
ただ立つ「山のポーズ(タダーサナ)」。

前側だけでもなく、
後ろ側だけでもない。
どちらかに偏るのではなく、
全体で静かに支え合っているような感覚です。

足裏が床に触れ、頭頂は上部へとスッと伸びやかに
呼吸が流れ、すると、背面にも安心感が広がっていく。

お尻や腿裏、下腹部なども、
頑張って力を入れなくても、
自然と役割を取り戻していきます。

こうした感覚を、クリパルヨガの実践を通して、
私自身少しずつ見つけていきました。

基礎のポーズを繰り返し
非常に静かにアーサナを探っていく。

「今、どこに頼りすぎているかな」
「どこかを緊張させて守っていないかな」
「今、どんな感覚かな?」

そんなふうに、今の自分を観察していくこと。
その小さな積み重ねが、
身体の使い方を少しずつ変えていきます。

見えていない背面ほど、
実は身体全体を静かに支えてくれています。

前側ばかりに集まっていた力が、
後ろ側にも分散されていくと、
日常生活の立ち姿も、少しずつ変わっていきます。

ただ立つ。
そんな「山のポーズ」の探求は、
まだまだ続いていくのです。

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YOGATOでは、
セルフケア整体やクリパルヨガを通して、
「部分ではなく、全体で支える感覚」を
大切にお伝えしています。

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