YOGATOの週末コラムクリパルヨガセルフケア

膝を曲げた方が、前屈が深まるその秘密。|身体を無理なく守り、深めていくための小さなお話。

YOGATOの週末コラム

何をもって「前屈は深まる」と言えるのでしょうか。
べターと、とにかく身体が前に倒れる前屈とは
ちょっと違う視点で語ります。

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前屈をしようと両手を前に伸ばすとき、
私たちのからだではどんなことが起きているでしょうか。

もも裏がピンと張りつめ、骨盤が後ろへ引かれ、
その代償として腰の背骨(椎間板)に強い負荷がかかる。

「前屈が苦手」「腰が痛くなる」という背景には、
こうしたからだの構造的な連鎖があります。

痛みや突っ張りを感じたまま無理にからだを前へ折りたたもうとすると、
からだは自分を守るために、
かえって背面全体を硬直させてしまいます。

なぜ、今回のYOUTUBE動画で「前屈」をテーマにしたのか。
これまで「きそきそよーが<前屈編>」という
ワークショップでお伝えしてきた内容を、
今回あえて公開したのには想いがあります。

それは、「たくさん前に倒れること」
柔軟性高めることをゴールにするのではなく、
一度立ち止まって、今の自分のからだに「サポート」という
余白を渡す体験を共有したかったからです。


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前屈をするとき、「ひざを曲げる」という選択肢があります。 
これは決して、からだが硬い人のための単なる軽減法ではありません。 
からだの正しい連動を引き出し、
安全に動くためのとても積極的な選択です。

ほんの少しひざが曲がるだけで、
骨盤のまわりにふわっと余白が生まれます。 

もも裏から腰へとつながる筋膜の緊張がやわらぎ、
後ろへ引っ張られていた骨盤が、
自然な位置へと戻りやすく動かしやすくなる。 


ひざをやさしくゆるめることは、腰が丸まるのを防ぎ、
椎間板への負担を減らすことへと直結しています。

ただ、「つらいなら、ひざを曲げてもいいですよ」と
痛みを逃がすために曲げるのと、
「ひざをゆるめ、そこから足裏で床を押す」のとでは、 
その瞬間にからだの内側で起きる体験がまったく異なります。 

そして、それを実践し続けた先に待っている、
からだの未来の変化も、明確に変わっていくのです。


ひざをゆるめることで初めて鮮明になるのが、
この「足裏で床を押している感覚」です。

立位の前屈であれば、足裏で床を静かに押すと、
その力はからだを上へと返してくれます。 
この“押した分だけ返ってくる力”を使うことで、
背面に無理な負荷をかけて上半身を引き上げなくても、
からだは腰に負担がかからずに起き上がっていきます。

 

この「押す力」は、前屈の最中にも、
起き上がるときにも働き続け、腰を守る確かな支えになります。

ひざをゆるめ、足裏で床を捉えると、
からだの前側(太ももやすね)がやさしく働き始めます。 前
側の筋肉がからだを支える状態になると、
後ろ側(背面)は「もう緊張して守らなくてもいい」と判断し、少しずつゆるんでいく。
これは「相反抑制」という、からだにもともと備わっている仕組みです。


前側が支えてくれるからこそ、後ろ側は安心して広げることができる。
ひざを曲げることは、からだを甘やかす「軽減」ではありません。
この前後のつながりのスイッチを入れ、前屈を実は深めているのです。

前側と後ろ側、そのどちらもある程度使った状態を保ちながら、
「足裏で床を押す」ところまで体験して初めて、
この「相反抑制」という仕組みは本当に生かされます。
ただ力を抜くだけではなく、支える力があってこそ生まれる深いゆるみ。

これまで、整体の学びや解剖学、
さまざまなボディワークを通じて断片的に知っていたこのからだの働きが、
私の中で一つの線としてつながった瞬間がありました。


それは、クリパルヨガのアーサナのテクニックである
「プレスポイント」を実践し、何度も繰り返し体験しながら、
「自分はどうからだを扱っているのか」を繊細に、客観的にみ続けてきたとき。
その実感が、整体という構造の視点とぴたりと重なり、確信へと変わりました。

私自身、元々は前屈がとても辛く、
腰の痛みや苦手意識を抱えていた経験があります。

このからだの本当の仕組みは、
大人だからこそ、自分の行動も選択も、自分自身に責任があります。
自分のからだを守る術を正しく知っておくことは、
とても大切なこと。

そう思うからこそ、私はただのやり方だけでなく、
その背景にある理由までを、基礎のクラスでお伝えしています。

そして、それ以上に「教える側」の講師の方にこそ、
この仕組みを深く知っておいてほしいと願っています。 

その上で、一言ひとつの言葉を選んでほしい。 
私たちがクラスで発する言葉ひとつ、導き方ひとつが、
目の前の人のからだの未来を、そして大げさではなく、
人生をも変えてしまう可能性を秘めているのです。


ヨガの本には、さまざまな効果効能が書いてあります。
学ぶこともあるでしょう。
でも、その背景には必ず理由がある。 それを自分の中で咀嚼し
理解が繋がった状態になって初めて、
私たちは本当の意味で「お伝えできる」のではないかと思うのです。

ただ前屈の柔軟性を追うのではなく、
この微細で確かな「押す力」と「ゆるむ力」のつながりを、
一つの動画として残しておきたい。
それが、今回の動画を作るきっかけでした。

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ただ、この内容をずっと無料で公開し続けることには、実は少し迷いがあります。


無料で簡単に手に入る情報は、
どうしても「ふむふむと頭で理解して終わり」になりがちです。 
時間やお金をかけ、
「本気で自分のからだと向き合う」と覚悟を決めたからこそ、
人は得た知識をただの知識で終わらせず、
自分の体感へと落とし込んでいくことができます。

「いつでも無料で見られる」という気軽さが、かえって、
ご自身のからだと真剣に向き合う機会を奪ってしまうのではないか。 
普段、クラスやワークショップに足を運んでくださる方々に
大切に伝えている内容だからこそ、そう感じてもいます。

そのため、今回は全文公開にしていますが、
次回以降や特定の深い内容については、
noteは有料マガジンなどへ移行すること、こちらは非公開も検討しています。
YOUTUBE動画も、いつまで公開しておくかは決めていません。

といっても、私はそんなに発信力があるわけではありません。
 だからこそ、広いインターネットの海でこの記事を、
この動画を見つけてくださったあなたにとって、
何かしらのきっかけになれたらいいな、と思っています。

隠す必要はない、たどり着くかつかないか。
それだけだから。
今は情報がそういう時代になっていることを皆さんと同じように肌で感じます。

私にできるのは、きっかけを手渡すところまで。
あとは、それを受け取った方がどう感じて、
ご自身のからだとどう向き合っていくか。
そこから先は、その方自身の体験です。

だからこそ、ただ画面を眺めて、読んで、終わるのではなく。
どうか一度、ご自身の足裏と背面のつながりをどうか試してみてください。
ヨガマット、なくても大丈夫。
リビングや安定した場所ならどこでもいいんです。

前後の両方の感覚がつながったとき、
からだは無理なく安定し、腰に負担をかけずに動けるようになります。

日常的に立ち上がるときや、歩き出すとき。
足の裏が床に触れている感覚や、そこから返ってくるわずかな押し返す力。
それにふと気づく瞬間が、日常の中でからだを守る、
一番のサポートになっていくのだと信じています。

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今回の週末投稿のコラムは、
最近投稿したYouTubeの「前屈」にまつわるお話を綴ってみました。



初心者の方は、まずは第1回の「どんどんサポートをしよう!」というお話から。
 「プロップスを使おう!」

「膝を曲げるは前屈を深める上に腰を守るんだ!」というマインドで、
まずは道具を味方につけて、からだに余白を渡す心地よさを知ってほしいのです。


▶︎第1回動画はこちら
https://youtu.be/3Nq1MZaKs4o


そして、ヨガを継続されている実践者の方は、

第3回を先にどうぞ、身体の持つ力を引き出してより深い探求へ。
ただ倒れるだけではない、前屈のからだの深い仕組みを、

いつものマットの上で実践してみてください。


▶︎第3回動画はこちら
https://youtu.be/PDJPf_XxMDk


ゆったり呼吸して胸や肩はリラックスして、
一度、前屈を通じてご自身と向き合う時間をお過ごし下さい。

※第1回「サポートの基本」から順番に見たい方は、こちらの再生リストからどうぞ。 

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この前屈を一緒に深めたいなと思った方は、
YOGATOの体験クラス来てみてくださいね。

https://yogato.jp/online/

対面クラスの案内はこちらから