クリパルヨガの特徴⑤:「日常生活に活かせる気づき」
突然ですが想像してください。
床にお茶をこぼしてしまった、
「あちゃー、やってしまった」と思う瞬間があったとします。
その時、あなたはどんな気持ちでいますか?
「お掃除のチャンス」で前向きであったり、「あーこぼした」とただ感じる
それとも「面倒だなぁ」と感じるか、、
これらの反応には大きな違いがありますね。
実は、私たちの思考や感じ方には「癖」があります。
「あちゃー、やってしまった」後にどう感じるか、
その感覚や思考も「癖」だったりします。その「癖」に気づくことができると、
心やからだをもっと安定して扱えるようになります。
クリパルヨガの魅力は、ただからだを動かすことにとどまらず、
日常生活に活かせる気づきを得ることにあります。
ヨガのポーズや呼吸法を通じて、自分のからだと心に向き合い、
普段見過ごしがちな小さな気づきを感じ取ることができるようになります。
たとえば、ヨガのポーズをとるとき、
「ここまでは心地よいけれど、これ以上は力が入ってしまう」
「ここまでは心地よいストレッチけれど、これ以上はつらい」
などと感じることがあるかもしれません。
その時、無理にポーズを深めようとせず、「ちょうどいいところ」で調整を加えます。
この感覚は、ヨガのマット上だけでなく、日常生活にも活かせる大切な気づきです。
私たちの生活の中でも、
ついつい「これくらいならできる」「あともう少し!」と
無意識に自分に負担をかけすぎてしまうことがあります。
私はまさにこのタイプです。そして現在進行形。
気づいた時に、自分自身に問いかけます。
「本当に必要ですか?」「今、それをやる必要がありますか?」
しんどいと感じている時は、
晩ごはんが一品お惣菜でもいいじゃない。
お漬物とお味噌汁だけで、十分だ。よく噛んで味わおう。
そう思える自分でいることが、心の余白を生み出してくれるのです。
読んでくださっている貴方のご年齢はおいくつでしょうか?
もし今、何かしらの思考や行動の“癖”に気づいたなら、
それはきっと思春期や青年期から今の年月まで何十年もかけて
少しずつ積み重ねてきたものかもしれません。
20年、30年、、、と時間をかけて形作られたものに、
気づいて立ち戻るには、それ相応の時間がかかって当然。
それは身体にも同じことが言えます。
長い時間をかけて現れてきた痛みや違和感には、
やっぱり少し時間をかけて、気長に、気楽に向き合っていく。
そんなスタンスでいられたら、きっと心も身体も
ほっと安心して整っていくのではないでしょうか。
クリパルヨガでは、からだを使ってポーズをとるとき、
「力を抜く」「自分に優しくする」ことを大切にしています。
これは、からだの柔軟性や筋力を求めることにとどまらず、
心の柔軟性を育てることにもつながります。
また、「今、ここ」に集中することもクリパルヨガのエッセンスのひとつです。
呼吸に意識を向け、動きに合わせて心地よさを感じ、
過去や未来にとらわれず、「現在の自分」を感じることが求められます。
この「見る力」は日常生活にも役立ちます。
忙しい日々の中で、「今、ここ」に意識を向ける時間を作ることで、
心を整理し、ストレスを軽減することができるのです。
「今、ここ」にいることを意識し、物事を丁寧に行うことで、
毎日がより充実したものになります。
さらに、ヨガを通じて得る気づきは、人間関係にも良い影響を与えます。
自分を理解し、無理せず、優しさをもって自分に接することができるようになると、
他者にもその優しさを持って接することができるようになります。
他人のペースや考えを尊重し、お互いの違いを受け入れることができるようになります。
これによって、日常生活での人間関係もより豊かになり、
平和な心で過ごせるようになります。
自分に優しく、無理せず、心地よく過ごすことが、
結果的に他者への優しさや思いやりにもつながります。
ヨガを通して得られる気づきは、単なるからだの動きにとどまらず、
日常生活のあらゆる場面で生きるヒントとなります。
マット上で得た気づきが、
私たちの生活にどれだけ大きな影響を与えるか。
自分を大切にし、無理をせず、心地よさを追求することの重要性を、
クリパルヨガは教えてくれます。
日常生活に活かせる気づきは、私たちをより自分らしく、
より健やかに、そしてより豊かに生きるための大切なサポートとなるのです。
「もう少しクリパルヨガを知ってみたい」と思った方には、
こちらの書籍がおすすめです。
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気になる方はお早めにどうぞ!)
あなたのヨガの時間が、
より豊かで心地よいものになりますように。
春の心地の良い風を感じるようになりました。
寒暖差がまだまだあります、
どうぞご自愛ください。