<自分に還るための順番:「第七チャクラ」から始めるセルフケアの視点>
「チャクラセルフケア+ヨガ」、、、今『おやすみYOGATO』の配信で
お届けしています。
各チャクラを個別で行う際は意識は向けていませんが、
第1から第7まで、全てを同時にケアする際はおすすめの順番があります。
少しユニークなのはその順番です。
通常ヨガのアーサナでは土台から上へと進む方法が多い中で、
このチャクラセルフケアはあえて「第七チャクラ」からはじめます。
先週「プラナ・ムドラ・ムーブメント」の『おやすみYOGATO』を
お送りしました。
こちら5月23日の『おやすみYOGATO』です。
この回は短い中でも「第七チャクラ」からスタート、
それから足元「第一チャクラ」のセルフケアをしてプラナ・ムドラの動きに入ります。
これは決して、どのチャクラが優れているという意味ではありません。
第1チャクラ(ムーラダーラ)が担う土台の感覚、
地に足をつけることの大切さも、もちろん尊重しています。
それでもあえて「第七チャクラ」から始めるのは、
セルフケアという視点において、
もっとも整えるべき“核”がそこにあると感じているからです。
チャクラにまつわる話題では
「開いているか」「閉じているか」「スピリチュアル的な感覚があるか」
といった言葉がよく使われますが、
YOGATOではそういった視点とは少し距離を置いています。
目指すのは、“開くこと”ではなく、“調えること”。
からだのどこかが硬くなっている時にストレッチで緩めるように、
チャクラもまた、日常の中で知らず知らずのうちに緊張し、
偏りを持ちやすい場所です。
いつも行うセルフケアと同じ感覚で「調整」する。
セルフケア、そしてやさしいヨガの動きや呼吸で整える。
その時に鍵となるのが「第七チャクラ」、サハスラーラチャクラです。
・ ・ ・
第七チャクラは、頭頂に位置し、ヨガの世界では「宇宙とのつながり」や
「精神性の高さ」などに関連づけられます。
しかし、もっと身体的で具体的な見方をするならば、
「脳下垂体」と深く関係しているポイントです。
脳下垂体は、ホルモンバランスをコントロールする司令塔。
身体の恒常性(ホメオスタシス)を保つうえで、
欠かせない中枢です。ここが整ってくると、自律神経のバランスや体内時計、
ストレスへの耐性など、私たちの“根幹”が少しずつ落ち着いてきます。
この「根幹」が安定している状態とは、
言い換えれば「わたしがわたしの中心に戻ってこられる」ということ。
現代を生きる私たちは、日々さまざまな情報にさらされ、
外の刺激に引っ張られて“自分自身”から離れてしまうこともあります。
だからこそ、一番はじめに「第七チャクラ」を調える。
それは、“私”という存在にスッと戻すような行為なのです。
実際にレッスンの中で、すべてのチャクラを整えるプログラムをするとき、
この「第七チャクラ」から始める流れが、
自然と心とからだにスムーズに染み込んでいくのを感じます。
上から始めて、ひとつずつ降りていくことで、
まるで水が高いところから低いところへと流れていくように、
緊張がほどけ、呼吸が深まり、足元へと意識が降りていきます。
最終的に第1チャクラにたどり着いたときには、
ただ“地に足がついている”のではなく、
“わたし自身で立っている”という感覚があるのです。
自然界には、上と下の区別はありません。
空があって、大地がある。それぞれが調和し、
循環しています。私たちもまた、その自然の一部。
頭と胴体、上と下、心と行動、
そのどれもが等しく大切で、互いに影響を与えあっています。
そんな循環の中にいる“私”をまるごとケアするために、
「第七チャクラ」からのセルフケアという視点が大切になるのです。
それは決して、特別な能力を育てるためのものではありません。
むしろ、肩の力を抜き、静かに“ただの私”に戻っていくための時間。
私自身を、自然の一部として調える。
派手さもない、小さな変化があるかないかかもしれない。
とてもやさしい、確かな道筋です。
なんとなくでいいんです。
なんだかあったかいなー、、
なんだか緩んだなー、、、
その微細な感覚を大切にすることが「第七チャクラ」を養うのだと思います。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。