ヨガと暦と。[穀雨]
二十四節気(にじゅうしせっき)/穀雨(こくう)
4月20日頃〜5月4日頃までの時期
春の終わりにさしかかるころ、
二十四節気は「穀雨(こくう)」を迎えます。
穀雨とは、「百穀をうるおす恵みの雨」という意味。
春のやわらかな雨が大地を潤し、田畑を育む季節です。
木々の緑がいよいよ濃くなり、
野に山に、草花が生き生きと咲き誇る。
風はやわらかく、雨は静かに、
自然がしっとりとした潤いをまといはじめます。
そんな自然の気配に寄り添うように、
私たちの内側にも落ち着きや安定感が育まれる時期です。
ただ、新生活のペースにまだ慣れずにいる方も多く、
気づかないうちに疲れがたまっていたり、
気持ちがふわふわと浮ついてしまったりすることも。
だからこそこの時期は、
地に足をつけて、呼吸を深め、
心とからだを「今ここ」に戻す時間を意識してみましょう。
・ ・ ・
この時期に大切になるのが、「脾(ひ)」土のエネルギーと
「肝(かん)」木のエネルギーのバランスです。
五行では、春から初夏にかけて「木」と「土」のエネルギーが交わるとされ、
それぞれ「肝(のびやかさ・自律神経)」と「脾(消化・吸収・土台)」に影響します。
湿気が増えるこの季節は、消化器のはたらきが乱れやすく、
からだが重だるくなったり、集中力が落ちたりしやすいもの。
そんなときにおすすめなのが「橋のポーズ(セツ・バンダ・アーサナ)」です。
橋のポーズ(セツ・バンダ・アーサナ)
仰向けになり、両膝を立てて足を腰幅に開く。
足の裏はしっかりと床に、膝の真下に踵を置く。
腕は体の横に置き、手のひらを下に。
息を吸いながらお尻を持ち上げ、腰、仙骨、背骨を一本ずつ持ち上げていくように、
骨盤を天井に向けてゆっくり持ち上げる。
胸があごに近づくような感覚で、胸、鎖骨を広げる。
肩の下で両手を組んでも◎。
3〜5呼吸キープ。
戻るときは、背中を丁寧に床に下ろしていく。
腰に違和感がある場合は、お尻を軽く持ち上げるだけでもOK。
※腰の下にヨガブロックを置いて支えを作る方法もあります。
首がつまる感覚がある方は、タオルを背中の下に敷くと安心です。
体調や気分にあわせて、ポーズの深さを調整してみましょう。
このポーズは、土台の安定を感じながら、
胸まわりを開き、肝と脾の巡りを共に整えてくれます。
呼吸が深まり、全身に静かなエネルギーがめぐっていきます。
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「穀雨」の養生ポイントは、、、
・朝の散歩や深呼吸で、湿気を払う
朝の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、
短時間でも歩いてみましょう。軽いウォーキングは、脾のはたらきを助けてくれます。
土を、大地を感じて歩きましょう。
・食事には「香り」のある食材を頂く
春の香味野菜(しそ、みょうが、しょうが、ねぎなど)や柑橘を取り入れて、
湿を巡らせましょう。気分もすっきりします。
・お腹を温めるお茶やスープを摂る
冷たいものを避け、からだの中からほっと温まるものを。
はと麦茶、三年番茶、やさしいスープなどもおすすめです。
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穀雨のやさしい雨音のように、
静かに、でも確かに芽吹いていくわたしのリズム。
心身の声にそっと耳を澄ませながら、
ゆるやかに次の季節へと歩みましょう。
YOGATO うおざきよしこ