ヨガと暦と。養生よーが

ヨガと暦と。[小暑]

ヨガと暦と。

二十四節気(にじゅうしせっき)/小暑(しょうしょ)

7月7日頃〜7月21日頃までの時期

「暑さが本格的になりはじめるころ」

そう記される小暑(しょうしょ)は、

夏の中でも“入口”のような時期です。

梅雨がつづく地域では、湿気や曇り空に包まれながらも、

晴れ間の太陽には少しずつ夏の強さが感じられるように。

蝉の声が聞こえはじめ、

草木の葉も青々と茂ってきます。

あーまだ蝉の声を聞いていないな・・・

とこのブログを書きながら気がついたのですが、

皆さんのお住まいの地域の蝉たちは鳴いているでしょうか?

まだまだ本格的な夏ではないよと、

言われている気がしました。

小暑(しょうしょ)・・・蝉も夏はまだだと言っているようです。

しかしながら、かなり全国的に暑くなってきていますが、

からだとこころはここ最近どうでしょう?

長く続いた湿気や気圧の影響で、

思ったよりも疲れが溜まっていたり、

呼吸が浅くなっていたり、

なんとなく“ととのわない”感覚が残っている方も

多いかもしれません。

この時期に大切なのは、本格的な夏に向かう準備。

自然界が本格的な夏に向けて力をたくわえるように、

わたしたちも「軽やかに巡らせること」と

「内側を整えること」が養生の鍵になります。

小暑のころのおすすめヨガ

胸をひらく、ゆったりとした後屈の動き

たとえば、ブジャンガアーサナ

(コブラのポーズ)などがおすすめです。


うつ伏せから、全身を伸びやかに、

お腹をすっと開き

ゆっくりと胸を前へとひらく動きは、

呼吸のスペースを広げて、

からだの内側にたまった湿や熱をすっと外へ流してくれます。

「大きく動こう」とするより、

“今ここにある呼吸”をていねいに味わうつもりで。

朝の時間や、ちょっと一息つく静かなひとときに、

からだをほぐしてから、やさしく続けてみてください。

小暑の養生ポイント

湿気による疲れを、汗と一緒に流す

軽い散歩ややさしいストレッチで、気持ちのよい汗をかくこと。

汗とともに体内の湿や熱を手放していきましょう。

運動後は、冷たいものを飲みすぎず、

常温の白湯やハーブティーで内側をいたわって。

「脾」と「心」をととのえる食材を

小暑は、五行でいうと「脾(土)」と「心(火)」が関わる季節。

とうもろこし、かぼちゃ、オクラ、はと麦など、胃腸を助ける食材をとりながら、

赤しそ、トマト、すいかなど“火”を和らげる食材を適度に取り入れて。

夜のクールダウンを大切に

熱帯夜が続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。

ぬるめのお湯での入浴や、背中にやさしく手を添える呼吸法などで、

1日の疲れと熱をそっと鎮めてあげましょう。

・    ・    ・

小暑は、「夏真っ盛りの前の、通り道」。

梅雨明けが待ち遠しい日もあれば、

蒸し暑さにくたびれてしまう日もあるかもしれません。

でも、どちらの気候も、自然の流れの一部です。

ととのわない日があるのも、

夏に向かう準備として大切なプロセス。

「あーそいいう時期なんだな」と受け入れるのもいいのだと思います。

呼吸の音に耳をすませながら、

「まだ夏の手前」で、ひと息を・・・

わたしの中の“夏のリズム”を、

少しずつ見つけていきましょう。

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季節は、知らないうちに確かに進んでいます。

わたしたちもまた、その流れの中で息づいている存在。


急がず、力まず、やさしく、たしかに。

今日という一日をちょうどよく過ごしていけますように。


季節とともに育む、ヨガと養生を。

YOGATO うおざきよしこ