<行き来することの豊かさー内観と自己対話>

20250131

<行き来することの豊かさー内観と自己対話>

私たちの暮らしの中には、陰と陽がいつも存在しています。
静けさと賑わい、休息と行動、内向きの時間と外へ向かう時間。



どちらが良い悪いではなく、ただ移り変わりながら共にあるもの。

季節がまさにそう。


冬の冷たい空気があるからこそ、春のぬくもりが際立つ。


昼と夜が織りなすように、私たちも陰と陽の間を
行ったり来たりしながら暮らしているのかもしれません。

「中庸」というと、ちょうど真ん中の『バランスを取ること』のように思われがちですが、
必ずしも「均等であること」が大切なのではなく、
ゆらぎながらも調和していること。



その時々でどちらかに傾きながらも、

大きな流れの中では自然と整っていくものなのかもしれません。

・    ・    ・   


そこで大事なのが、「今、自分はどこにいる?」という自己観察です。


たとえば、忙しい日々が続いているとき、

「ああ、今私は『陽』の方に寄っているな」と気づく。


逆に、内にこもりすぎて動くのが億劫になっているとき、

「ああ、今は陰に寄っているな」と感じる。

こうして自分を客観的に見つめることができると、
無理にバランスを取ろうとしなくても、
自然と「今必要なこと」が見えてくるようになります。


少し休んだ方がいいのか、
それとも新しい一歩を踏み出した方がいいのか、自己対話がここで始まります。


自分の内側の声を聞くことが、次の選択につながるのです。

「マインドフルネス」であること。


それは、この変化の多い時代において「今、ここにいる自分」を感じることが、
心の安定につながるからかもしれません。

過去にとらわれすぎると、後悔や懐かしさに引っ張られることもある。
未来に意識が向きすぎると、不安や焦りを感じることもある。
だからこそ「今の自分」を観察し、
陰と陽のどこにいるのかを知ることが、
自分自身を大切にする第一歩になるだと思います。

・    ・    ・  

四季のグラデーションが少しずつ変わるように、

私たちの心もからだも、日々ゆるやかに変化しています。


だからこそ、「こうでなければ」と決めすぎず、流れに身を任せる時間も大切。

行ったり来たりすることも、中庸のひとつのかたち。
気楽に、しなやかに、今の自分を感じながら歩んでいきましょう。

クリパルヨガでは、この「今の自分」を感じることを大切にしています。
ヨガのポーズというツールを使いながら、
陰と陽の間を行き来し、自分の中にある変化に気づいていく。


その積み重ねが、きっとより自由に、

より心地よく生きることにつながるのだと思います。


今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。