<呼吸の居場所を探す。サドルポーズという静かな対話>
(腰や前ももの違和感が出やすい方へ)
7月28日、今日の30分クラスでは
前ももや股関節にやさしく働きかける陰ヨガの
「サドルポーズ」「半サドル」を深めました。
アーカイブをご覧になる方や、
クラス後に残った余韻を思い出したい方へ、ひとつ補足をさせてください。
このポーズでは、足の甲を床につけて膝を折りたたみ、
後ろへからだを預けていきます。ですがこのとき、
足の甲をきっちり床につけるという動きにとらわれすぎると、
前ももが強く引き伸ばされ、
腰に違和感や反りのつらさを感じることがあります。
前ももの張りが強い方や、もともと腰に不安を感じやすい方は、
ポーズそのものが「休める場所」ではなくなってしまいがちです。
そんなときは、どうか“完成形”を目指すのではなく、
“心地よくいられる形を探す”という視点を大切にしてみてください。
この形が居心地のいい場所ではない場合は、どこも辛い感覚ではなく、
呼吸が流れるか自分の感覚は冷静かそれを観察してみてください。
たとえば、足の甲をほんの少し外側にずらし、お姉さん座りのように脚を配置してみる。
すると、すねやふくらはぎが自分の腿のラインにふわりと沿い、
足の甲の内側が床につく程度にやさしく落ち着いてくるかもしれません。
その状態で、前ももの張りが「嫌ではないけれど、確かに伸びている」と
感じられるくらいの強度になっていれば、
そこが今のあなたの“ちょうどいい場所”です。
腰まわりにも安心が戻ってきて、ようやく呼吸がふっと流れ込んでくる——
そんな静かな瞬間が、ポーズの中に生まれてくるかもしれません。
今は夏土用の時期。東洋医学では、
脾の経絡が活性化する時期とも言われています。
脾経は親指の内側から、足の甲の内側、内腿を通って、お腹へとつながっていく流れ。
このポーズでの感覚も、
どこかその経路をなぞっていくような体験になるかもしれません。
けれどもし、腰の違和感や、前ももの突っ張りばかりが意識に上ってくるようであれば、
それは「もっと楽な形にしてほしい」というからだからの微調整してねのサイン。
からだはいつでも、やさしい声で私たちに話しかけてくれています。
無理をせず、自分の今にちょうどいい距離感で、
がんばりすぎていないかをそっと観察しながら、
「ここなら大丈夫」と呼吸が言ってくれる場所を探してみてください。
サドルポーズは、そんな静かな対話の時間でもあります。
腰や前ももの違和感が出やすい方も、そうでない方も、
「この形で、ここにいていいんだ」と思える居場所を、
丁寧に、自分の感覚で見つけていってくださいね。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。