<周囲の影響で変わる陰陽の調和 >
陰陽のバランスは、静止したものではなく、常に変化するもの。
そして、その変化は環境や人間関係、
さらには季節の移ろいとも深く関わっています。
例えば、家族や友人と過ごすとき、
自分の「陰陽」のどちらの要素が強く表れるかは相手によって変わります。
また、同じ人と一緒にいても、
時期や状況によって違う側面が見えることもあります。
私自身、三人兄妹の中で「陽」の要素が強い傾向がありました。
兄は中庸、姉は「陰」、私は「陽」。
(本来は、ここに父と母の陰陽の要素も見るところ。)
兄が大学へ進学する頃まで、3人共に過ごした時までのバランスは
そんなふうに感じていましたし、
周りの大人からもそう言われていた記憶があります。
姉は物静かで人見知り。写真を以上に嫌がりました。
でも、幼い頃の写真には、にこりと笑う姉が写っています。
ところが、私の記憶の中の姉はあまり笑わず、静かな存在でした。
その変化のきっかけは、おそらく環境の影響だろうと思います。
姉は3つ上、兄と年子。
小学生になると、兄と比較されることが多くなり、
特に受験期にかけては、私の目から見ても辛そうに感じることが増えました。
そうして姉の「陰」の側面がより強く表れるようになった気がします。
けれど、そんな姉も今ではすっかり変わりました。
PTA活動を楽しみ、飲み友達も作れるような、
陰陽のバランスがいい感じのお母ちゃんになっています。
(あんまり書くと怒られそうなので姉のことはこれくらいに🤫)
このように、陰陽のバランスは固定されたものではなく、
時とともに変化するもの。
そして、それは人間関係だけでなく、自然の流れにも共通しています。
特に今の季節、冬から春への変わり目は、
陰から陽へと移行する大きな変化の時期。
寒暖差が大きくなり、日によって冬の冷たさを感じたり、
春の温もりを感じたりと、陰陽が行き来しています。
冬は陰の気が極まり、静かに内にこもるエネルギーが強まる季節。
そして春になると、陽の気が芽吹き、外へと向かう力が増していきます。
この移行期には、身体や心も変化の影響を受けやすく、
不安定さを感じることもあるかもしれません。
しかし、これは不安定なのではなく、「自然な流れ」なのです。
五行でいうと、冬は「水」、春は「木」のエネルギーに属します。
水は生命を育む源であり、木はそこから芽吹く成長の象徴。
冬の間に蓄えた陰の力が、春に向けて少しずつ陽へと変わっていく。
その移り変わりをゆっくりと見守ることが、この時期の過ごし方の鍵になります。
私たちの中にも、この陰陽の流れがあります。
ある時は陽の側面が強く出て、活動的に外へ向かうこともあれば、
ある時は陰の側面が強まり、内にこもりたくなることもある。
どちらも自然なことであり、自分の一部。
大切なのは、無理にバランスを取ろうとするのではなく、
「今はこういう時期なのだな」と受け入れること。
ただその部分が今強く出ているだけなのだと。
私たちも、寒暖差のある今の季節のように、陰陽を行き来しています。
誰といるのか、どんな環境にいるのか、
そして、今どの季節を過ごしているのか。
それによって、自分の陰陽の表れ方が変わるのは当然のこと。
だからこそ、変化に対して焦る必要はありません。
今、陰が強く出ているなら、その静けさを大切に。
今、陽が強く出ているなら、その躍動感を楽しむ。
陰陽はどちらか一方を求めるものではなく、
その変化の流れを感じ、受け入れるものなのです。
この季節の陰陽の揺らぎを感じながら、
自分の中の変化もまた、自然なものとして受け止めてみてください。
そして何もかもうまくいかない、もーどうしようもない時は、、
環境を変えることが「一つの手段」だとなってくるのです。
「やめる」という選択もあっていいのだと。
「周囲の影響で変わる陰陽のあり方」はとても優しく教えてくれます。
陰陽五行の視点から、
この季節を楽しみながら、次の季節へと歩んでいきましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。