<“お尻に効く!?”を問い直す – 仙骨・蝶形骨・そしてからだ全体のつながりから>
「お尻に効かせたい」と思ったとき、
どこをどう動かせばいいのか、どうすれば正解なのか・・・
そんな問いを一度は抱いたことがある方も多いのではないでしょうか。
けれど実は、“効く”という感覚そのものが、
もっと繊細で奥行きのあるプロセスから生まれるものなのだと、
私はここ数年の実践の中で、少しずつ感じるようになってきました。
たとえば、仙骨や蝶形骨といった深層部の構造と、
お尻まわりの働きには、見えにくいけれど確かなつながりがあります。
直接的に「動かす」「ゆるめる」だけでは届かないような、
からだ全体の調和の中でこそ、
はじめて本当の意味で“効く”という感覚に出会えるのだと思うのです。
そして、“効く”とは=「力強く使えていること」ではありません。
むしろ、“全体がバランスよく使えている”状態のこと。
ヨガの中でも、たとえば「スカーサナ(胡座)」や「タダーサナ(山のポーズ)」など、
いわゆる「基本の姿勢」とされるものに、実はすべてが詰まっています。
骨盤が立ち、足裏で地面を踏み、
お尻・お腹・骨盤底がやわらかく”協力”し合って働くとき、
それは決して“緩んでいる”のではなく、
適度な出力=自分の力で立っている(使っている)感覚が生まれます。
この状態でこそ、からだも(アーサナも)安定し、心も落ち着いてくる。
それが、私の考える“お尻に効く”状態の一つの答えです。
ただし、正解は一つではありません。
仙骨や蝶形骨のケアがとても必要な時期もあれば、
まったく必要なくなる時もある。
私自身もここ1年ほど、
特別なリリースやケアをほとんどしていませんが、
骨盤や仙骨の動きは、日々のアーサナを整える中で自然に滑らかさを取り戻してきました。
必要だと思えばセルフケアを行い、そうでなければしないでいい。
それもまた、からだとの誠実なつき合い方の一つだと思います。
だからこそ、自分のからだに「今、何が必要か?」と問いかけること。
そして、セルフケアでもアーサナでも、
そのときどきでからだの声にそっと耳を傾けることが、とても大切です。
自分の中にある“気づき”や“感覚”は、
外から教えられるものではなく、自分の中にすでにあるもの。
それをどう見つけて、どう育てていくか。
そこに、ヨガの面白さと深さがあるのだと思っています。
また新たな「風」を入れていけたらと考えています。
いつものクリパルヨガやセルフケアとは少し違う、
“じっくり自分と向き合う時間”として体験を深めていきましょう。
あなたの中にある“気づき”と“感覚”が、
これからも静かに育っていきますように。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。