<「プレスポイント」の実践よって起きた私の変化 >
何度かこのアーカイブ配信でも解説をしてきているので重複してしまいますが
まずは「プレスポイント」とはを書かせていただきます。
クリパルヨガでポーズを組み立てる中やとどまる中で
「どこに力を入れるべきか」を示してくれる場所や方向性を多用します。
それが「プレスポイント」です。
このシンプルな仕組みが、ポーズを力まずに行い、
少ない力でアライメントを整え、
大きく身体を開くことを可能にしてくれます。
そして、身体が大きく開かれることで、
呼吸は自然と深まり、ポーズはさらに安定していきます。
また、プレスポイントは心を集中させる場所でもあります。
深くなった呼吸の流れとともに、注意が体内に向かうと、
心はより深く静まります。
これが、プレスポイントのもたらす一つの大きな恩恵です。
プレスポイントは、
手先や足先、頭頂部、尾骨
といった身体の末端に多く存在します。
これは、力(エネルギー)の流れを中心から末端へと向かわせるためです。
たとえば、両腕を肩の高さで横に伸ばし、
両手先をプレスポイントとして意識し、外側へ力を入れてみます。
すると、胸の中心が開かれ、自分のからだの内に「中心」を感じられるようになります。
指先以外の胸や肩は緩められる場所だとして認識すると、
もう一つ緩められそうな感覚を得たり、
腕の重さや自分自身への意識の持ち方も明確になってきます。
この「中心を感じる感覚」は、
肉体だけでなく、心の安定や自信へと繋がっていきます。
全身にはいくつかのプレスポイントがありますが、
その数は多くはありません。
ポーズは違えど、同じプレスポイントを使うことのほうが多いです。
あらゆるポーズに応用できるのが便利で面白いところです。
動きの方向によって自然と決まるため、
何度も同じポーズをクリパルヨガのクラスで行ってみて下さい。
・ ・ ・
私はこのプレスポイントを活用することで、
「反り腰」がかなり改善しました。
骨盤やお腹、背中など、身体の前後のバランスが明らかによくなったのです。
産後、筋力の低下とともに身体の癖が強調され、
特に反り腰が復活してしまいました。
さらに、産後に子宮筋腫の手術もあったため、
大きく動くヨガは難しい状態が続きました。
そこで、日常生活の中でプレスポイントを丁寧に活用しました。
立つときや歩くとき、座るときにも姿勢を整える意識を持ち続けた結果、
身体のバランスが整ってきました。
変化を実感したのは、産後1年半経った頃、倒立の練習を再開したときです。
3点倒立は以前よりも安定し、壁倒立も多少止まれるようになりました。
逆さになった状態でも尾骨と恥骨を意識して骨盤を立てることで、
腕や肩への負担が軽減され、安定感が増したのです。
・ ・ ・
某「百獣の王」のタレントさんがこう言っていました。
「逆立ちは、腕を上げた状態で逆さまになるだけ。誰でもできる。」
当時の私は「何を言っているの?」と思いましたが、
プレスポイントを実践し続けた結果、その意味が腑に落ちました。
プレスポイントを意識することで「前後の安定」と「骨盤の安定」が養われ、
倒立への道のりに光が差し込んだように感じています。
ただ逆さまになるだけではなく、「手で立つ」という感覚を得られたのです。
私には逆さになると「腰」でバランスを取ろうとするクセがありました。
産後、筋力が落ちた状態から尾骨や恥骨を意識して動かし続ける中で、
このクセがかなり改善されました。
私自身の肉体としての見た目は
以前の方がきっと力強い印象がありましたが、
今の方が柔らかさと安定感があり、全体のバランスが整っています。
・ ・ ・
今日は「プレスポイント」による私自身の変化の体験を書いてみました。
また別の体験について書いてみたいと思います。
YOGATOのオリジナルクラス「きそきそよーが」でも
「プレスポイント」をたっぷり活用します!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。