乳酸菌と“糖”のあいだで|腸と巡りを見つめる
【Original Air Date: 2026/04/09】
※メルマガ「YOGATO通信 第56号」に掲載したコラムです。
第56号では、
乳酸菌や発酵食と花粉症の関係、
そして“糖”とのバランスについて個人的見解でお届けします。
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前回の55号では、
アレルギーを説明する時によく使われる「コップ理論」について綴っていました。
今日は続編として、
「乳酸菌・発酵食が花粉症にいい」と言われる背景と”糖”について。
体験も交えながら書いてみます。
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私は28歳ごろ、花粉症を自覚しました。
当時はスギとブタクサに強く反応していたのを覚えています。
食事にも他の不調もあって当時気を配ってはいましたが、
大きな変化を感じたきっかけは、
ヨガで全身を呼吸とともに動かすようになってからでした。
35歳ごろから今に至るまで9年間、
花粉症の症状はほとんど感じなくなり、
ブタクサの時期に目が少しかゆくなる程度になっています。
ヨガが仕事になってからは、
食事もより丁寧に整えるようになりました。
だからこそ、どれか一つが良かったと言い切ることはできません。
きっと”どちらも”良かったのだと思います。
よく「乳酸菌や発酵食は花粉症にいい」と言われますよね。
私自身も、味噌や麹を中心に、
日々の中で発酵食を取り入れています。
家族の食事も担うようになってからはほぼ毎日、お味噌をつくるようになりました。
納豆やお漬物など、取り入れやすいものをベースに続けています。
ただ一方で、
甘い乳酸菌飲料やヨーグルトを“プラスする”ことには、やや疑問を感じています。
市販の乳酸菌飲料の中には、
糖分が多く含まれているものも少なくありません。
そもそも、
「乳酸菌や発酵食がいい」と言われる背景には、
『腸内環境を整えることで、免疫のバランスを整えるから』
という考え方があります。
これは、前回お伝えした“コップの理論”とも、
どこか重なるように感じています。
腸内環境が整うということは、
腸そのものがやわらかく、しなやかな状態に近づくこと。
硬さや滞りがほどけていくことで、巡りが生まれ、
その変化が、からだ全体の受け取り方や反応の仕方にも、
影響していくのかもしれません。
本来は花粉症対策として取り入れたはずのものに、
知らず知らずのうちに“糖”が加わっている!?あれれ?
その糖は、お腹の中でどう働いていくのでしょうか。
糖は、腸内環境との関係の中で、
悪玉菌のエネルギー源になりやすいとも言われています。
また、からだの中の炎症との関わりについても、さまざまな見方があります。
必要な栄養素でもあり、
即エネルギーになる素晴らしいものでもあるけれど
過剰は何事も良くないわけです。ほどほどにバランスよくがいいですね。
こうした情報に触れると、少し不安になることもあるかもしれません。
けれど大切なのは、
「何が正しいか」だけではなく、
それが今の自分のからだにどう影響しているかを、静かに観ていくこと。
取り入れることも、控えることも、
どちらも選べる中で、
自分の感覚に戻っていくことが、
ひとつの軸になるのではないかと感じています。
甘くて美味しい感覚、満たされる感覚も、ホッとする感覚も
陰陽五行論の視点でみると「土」の安定を支える大切なもの。
だからこそ、お芋やお米など、自然な甘みで、
過剰にならない形で取り入れていけたらと思っています。
私自身は、8年前から小麦を手放しています。
その流れの中で、糖の摂り方も変わり、
全体として摂取量は自然と減っていきました。
振り返ると、小麦製品と糖はとてもセットになりやすい。
気づかないうちに一緒に摂っていたものが多かったのだと、
あとから感じています。
この視点から見ると、ヨーグルトのような乳製品の発酵食も、
「良いから摂る」というよりは、
今の自分に合っているかを観ていくことが大切なのかもしれません。
もし乳酸菌飲料をよく飲んでいる方は、量を少し減らしてみたり、
別の形で取り入れてみるのも一つですね。
例えば、私の場合
朝ごはん用に作っている米粉のパンケーキ。
最近は塩の代わりに塩麹を使うようになりました。
自然な麹の甘みが同時に加わることで、きび砂糖の量が減っています。
こうして、取り入れ方を少し変えてみる。
別のものに置き換えてみる。いろんな乳酸菌や発酵食品を試して
その中で、からだの様子を静かに観ていく。
その積み重ねの中で、
「自分にとってのちょうどよさ」が見えてくるのではないかと思います。
“自分に合っているな!!”という感覚ほど、
うまく働くプラシーボって、なかなかないのかもしれません。
だからこそ、からだが心地よく受け取れているかを感じながら、
少し意識を向けてみる。
そして、知らず知らずのうちに増えやすい“糖”は、
腸内環境だけでなく、肝臓への負担になることもあると言われています。
(この内容はまた別の機会に・・・)
取り入れるものと、重なって入ってくるもの。
そのバランスをやさしく見ていくことも、
からだを整えるひとつの視点なのだと思います。
このメルマガのベースを書いているとき、実家にいたのですが、
冷蔵庫には甘みの強い乳酸菌飲料が並んでいました。(わー!あった・・・。)
あらためて、とても身近で、日常に溶け込んでいるのだなと感じました。
情報に流されるのではなく、
一度立ち止まって、自分のからだに聞いてみる、状態を観察する。
これからもこのみる感覚を大切にしていきたいと思います。
