体側には、足の外側から脇腹、頭部へとつながる
「外側線(ラテラルライン)」という連動のラインがあります。
このラインは、からだを外へ広げる働きと、
内側に軸を保つ働きを同時に担っています。
今朝のクラスでは、横向きの姿勢から脚を浮かせる動きの中で、
外側のラインに、意図的に働きかけてみました。
不安定で、グラグラと揺れる姿勢。
その中で、下側の体側と踵を互いに引き離すように「プレス」をかけていく。
(安定しにくい場合は、クラス内でお伝えした壁を使う方法もおすすめです。
下になる腰の部分には、ブランケットやバスタオルを敷いてサポートしましょう。
グラグラの中のエッジの探究も面白いです、ぜひどちらも試してみてください。)
踵を遠くへ押し出すという明確な意図によって、
足の外側から脇腹へとつながるラインに張力が生まれ、
バラバラだった骨格が、ひとつの連動としてまとまっていきます。
このとき、からだは外へ広がりながらも、内側には一本の軸が通ります。
不安定さは消えるのではなく、その質が変わっていきます。
ただ耐えるための揺れから、
内側で観察できる揺れへ。
その変化は、お腹の奥に静けさをもたらします。
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東洋医学の視点では、
この体側のラインは「胆経(たんけい)」の流れとも重なります。
胆経は、目の外側から側頭部、体側、脚の外側を通って足先へと続く経絡です。
春に高まりやすい「肝」の働きをサポートしながら、
巡りや判断、行動のエネルギーを支えています。
体側にスペースがなく、詰まりがある状態では、
「胆経」も滞りやすくなります。
外側線に適切な張力を通すことで、
胆経の通り道もひらき、巡りが生まれやすくなります。
ここで大切なのは、
働かせるという選択が、緩みへとつながっていくということ。
ただ伸ばすのではなく、
踵から脇腹へと意図的に力を通し、ラインを明確にしていく。
筋の性質を活かすことで、その後のゆるみが自然に生まれてきます。
ポーズを解いたとき、
体側は反動のようにゆるみ、呼吸も広がっていきます。
この性質を活かすには、感じる時間が必要です。
春は、からだが自然にひらこうとする季節です。
だからこそ、その流れを助けるように、軸と巡りを整えていくこと。
外側線が働くとき、
からだはより安定しながら、軽やかに外へとひらいていきます。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
