昨日は春分でしたね。
昼と夜の長さがちょうど重なり、
ここから少しずつ、春の気配がはっきりしてくる頃。
朝の光や空気の明るさにも、そんな節目を感じます。
その一方で、この時期は「気づくと呼吸が浅くなっている」
と感じる方もいるかもしれません。
新しい流れがはじまる気配や、
季節の移ろいにからだがついていこうとして、
内側に少し力が入っているのかもしれません。
呼吸が浅いと感じるとき、無理に胸をひらこうとするよりも、
脚のほうへ意識を向けてみる。
そこから、呼吸が変わっていくことがあります。
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わたしたちの呼吸を支えている「横隔膜」は、
実は足元や骨盤まわりと、深いところでつながっています。
息が深まらないとき、
上半身だけをどうにかしようとしてもうまくいかないのは、
脚の緊張が呼吸の流れに影響していることもあるからです。
東洋の古い智慧では、横隔膜のあたりには
「胃経(いけい)」という巡りの道があると考えられています。
- 目の下からはじまり、顔まわりを通って
- 胸、お腹、そして骨盤の前側へ
- 太もも、すね、足先へと続いていく
これは、からだの前側を縦に流れる一本のラインです。
考えごとが続いたり、目をよく使ったり、
無意識に奥歯を噛みしめていたり。
そんな日が重なると、頭まわりの緊張が下へ下へと伝わって、
お腹や脚まで硬くなっていることがあります。
からだのどこか一か所に強い緊張が出ると、
本来は全体を巡っていくはずの呼吸の波も、
どこかで止まりやすくなってしまうのです。
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そんなときは、脚を少しほぐして、
ただ今の呼吸をみてみてください。
それだけでも、内側のこわばりがほどけていくことがあります。
実際、脚の前側や足元が少しゆるむだけで、
胸まわりを大きく動かさなくても、
自然に息が入りやすくなることがあります。
そういう変化に触れるたびに、
呼吸は「部分」ではなく「つながり」なのだと感じます。
胸だけでも、お腹だけでもなく、
脚からのつながりの中で、呼吸はもう一度、整いはじめる。
春の変わり目は、
そんな感覚をあらためて思い出させてくれる時期なのかもしれません。
花粉症なども気になる季節です。
みなさま、どうぞご自愛ください。
