少しずつ春の光が強まり、肌寒くも
外の空気に身を委ねるのが心地よい感じを受け取る日も出てきました。
けれど、季節の変わり目は、
知らず知らずのうちに外側の刺激に対してからだが緊張し、
身構えてしまう・・・
春の寒暖差に十分注意したいですね。
そんなとき、ふと自分の「二の腕」に触れる時間を持ってみてください。
私たちの腕の外側を通る「三焦経(さんしょうけい)」というライン。
特定の臓器を指すのではなく、
からだ全体の「めぐり」を司る エネルギーの通り道とされています。
この三焦経は、筋膜のつながりでいうと、
肩から腕の外側を通るアームラインとも深く重なるところがあります。
実はここ、いわば私たちの「盾」のような場所。
外からの刺激から自分を護ろうとするとき、
無意識に力が入るのが、このラインかもしれません。
特に、上腕三頭筋(二の腕の後ろ側の振袖部分)に硬さがあるときは、
からだの側面や首すじまで「つっぱり」が広がっていることも多いです。
ただ、ここは自分では「硬さ」を感じにくい場所。
肩や首に不調が現れて初めて知るか、
あるいは、
気づかないまま過ごしていることがほとんどかもしれません。
「護る」ために頑張ってくれているこの場所を、
まずは「お疲れさま」と、やさしく労わるように触れてみる。
脇下や肩甲骨をほぐすことは、そんな三焦のケアに繋がります。
合わせてこれからの時期は、
振袖部分(上腕三頭筋)にも優しく触れてまいりましょう。
二の腕がスッキリ、しなやかな筋肉を作ることにも繋がります。
二の腕の後ろ側に、指の腹で挟んだり緩めたりを繰り返す、
あるいは硬さを感じている場合はじめは撫でるだけでいいんです、そっと緩めていきます。
強く押す必要はありません。
硬くなった氷が、
じんわりと溶けていくのを待つような、そんな静かな時間。
このラインの緊張がほどけてくると、
不思議と胸の横側に余白が生まれ、
呼吸が深く、奥の方まで入るようになっていく。
外側を護っていた「盾」を、少しだけ横に置いて、
内側のめぐりが、再び穏やかに流れ出すのを感じる。
その準備を整えてから、ゆっくりと腕を動かしてみると、
ただ「腕を動かす」のとは違う、
中心から外側へ、心地よい風が吹き抜けていくような、
自由な広がりが、そこにあるかもしれません。
がんばって「広げよう」とするのではなく、
余計な強張りを手放した先に、自然とひらいてくる感覚。
そんな「ちょうどいい」巡りを、 日々の生活の中でも、
ふとした瞬間に味わっていただけたらと思います。
ここにあるご自身のからだと、静かに向き合う時間をどうぞ。
今日も最後までありがとうございます。
