春の雨をしとしと感じながら、
からだの奥にも外へひらいていきたい気配が、静かに満ちていくのを感じます。
今回の太陽礼拝の時間では、ダイナミックな動きに入る前に、
あえて一番遠い「足先」に触れるところから始めました。
太陽礼拝は全身を大きく動かす流れですが、
一人でマットに立つとき、
「太陽礼拝の流れや形」や「大きな筋肉の動き」に
意識が向きすぎてしまうこともあったりします。
けれど、その動きを支えているのは、
足の指先や足首のわずかなゆとりだったり、背骨のつながりだったりします。
今回のクラス前の時間に意識してほぐしたのは、
足の人差し指と中指の間です。
胃経(いけい)は、 顔からお腹、太ももの前面、
すねを通って下りてくるラインで、 足の人差し指の中指側へとつながっています。
このラインは「土」のエネルギーに関わるとされ、安定とも結びつきます。
からだの前面を通る流れとして見ると、
浅前線(スーパーフィシャル・フロント・ライン)とも重なるところがあります。
浅前線のつながりは、こちらでもご紹介しています。
https://yogato.jp/浅前線(superficial-front-line)/
足先の詰まりをひとつずつほどき、
上から流れる出口に、少し余白をつくる。
そんな小さな準備があるだけで、
マットに立ったときの落ち着きが少し変わることがあります。
前面のつっぱりがやわらいでくると、
太陽礼拝の中で空を見上げるポーズをとったときにも、
胸が無理なくひらきやすくなります。
がんばって動くのではなく、
足もとからつながってきた感覚が上へつながっていく。 そんな感覚です。
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一人でヨガをしていると、
足先のような細かな部分は後回しになりがちです。
実際、私もそうです。
特にこどもとの生活になってから、
「足もとのケア(特に爪)」は完全に怠っていました。
ただ、その足もとのケアが、
私の場合はかなり大きかったと感じています。
そうした小さな場所に意識を向けることも、
自分を大切にすることのひとつなのだと思います。
太陽礼拝に取り組む前に、
まずは足指の感覚を確かめるところから始めてみるのもおすすめです。
日々の生活の中でも、靴を脱いだときや、
立ち止まったときに、 足の指先を動かしたり、すねのラインをなでてみたり。
そんな小さな観察が、
春の時期の、上へ外へとひらいていきたい感覚を、
もう一度足もとへ戻してくれる。
足もとが落ち着くと、
からだの前面も少しずつひらきやすくなっていきます。
その先にある、今の「ちょうどいい」太陽礼拝を、
ともに味わっていけたらと嬉しいです。
今日も最後までありがとうございます。
