本来、ヨガの中には足もとから整え、
感覚や感情をめぐらせ、
行動の力へとつないでいく流れが存在しています。
すべてのアーサナは”プラーナを整える動き”であり、
その巡りが促されることで、呼吸が深まり、
からだが緩み、
力が抜けたり、温かさを感じたり。
そんな小さな変化がいつのまにか起こっていきます。
その変化が積み重なることで、
結果としてチャクラは安定し、
本来わたしたちが持っている力が自然に、
無理なく表にあらわれてくる。
ヨガの中には、もともとそんな在り方が息づいている。
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今日の90分のワークショップでは、
第1・第2・第3チャクラをテーマに、
からだを整えていく流れを辿りました。
第1チャクラは、生きる土台や、安心、根っこの場所。
足裏や骨盤底に意識を向け、
重さが返ってくるのを待つような時間です。
1月という季節の中で、
まずはここを整え温めておくことが、
春へ向かう準備になっていくように感じます。
第2チャクラは、感情や感覚、巡りと関わる場所。
土台が落ち着いてくるとからだの内側の揺らぎや
微細な感覚が感じやすくなってきます。
冬の間にこわばりやすいこの領域を、
やさしくゆるめ、巡らせていく。
そんな時間を大切に。
第3チャクラは、行動の力や、意志、消化とつながる場所。
何かを進めようとするときに、
力が入りやすいところでもあります。
みぞおちが温まり、静かに整ってくると、
「やらなければ」という感覚よりも、
「今なら動けそう」という感覚が、
自然に生まれてくることがあります。
今回は特に、アーサナの中では脚、
足元からのつながりを丁寧に扱いながら、
土台から背骨へとつながる感覚をゆっくりと確かめていきました。
形を整えることよりも、
どこに意識を向けるか。
どこを使って、どう感じているか。
その選択によって同じ動きでも、
呼吸やからだの反応は変わっていきます。
下へ向かう安定のエネルギーに意識を向けること。
大寒のこの時期は、春への「ジャンプ」の前の時間です。
跳ぶ前に、一度しっかりと踏み込み、
静かに力をためる。
あの、からだの奥に生まれる力強さの感覚によく似ているように思います。
日々のヨガのクラスの中で、
チャクラについて多くを語ることは、
YOGATOでは実際にはあまりありません。
けれど、クリパルヨガにおけるアーサナの取り方や、
プレスポイントという意識の向け方の中には、
プラーナやチャクラを整える在り方がもともと含まれています。
それは、ベーシックなハタヨガの軸になっている部分でもある。
ハタヨガの起源であるタントラ哲学の流れの中で、
この半世紀のヨガのアーサナは特に、
日常を生きるわたしたちが、その環境の中でプラーナを高め、
本来持っている
動物的で感覚的な力を思い出していくための方法として
多くは育まれてきたものなのではないでしょうか。
特別なことではなく。
どこに意識を向けるのか。
どこを感じようとするのか。
それだけで、呼吸の深さや、からだの緩み、
その後に残る余韻の受け取り方さえ変わってくるのです。
見ようとするか、しないか。
声の響きを、受け取るか、受け取らないか。
そこに、意図や意思を向けるかどうか。
同じ動き、同じ時間、同じようにその場にいたとしても、
一人ひとりのその意識の向き方によって、
体験としてあらわれるものは変わっていく。
その違いが、からだの感覚として静かに見えてくる。
それもまた”チャクラ”をテーマにした時間ならではの
ひとつの面白さなのかもしれません。
今日も最後までありがとうございます。
