冬土用とは、立春の直前、およそ18日間の時期。
今年は1月17日から2月3日の頃。
静けさの中で、呼吸の居場所を思い出す
冬土用は、次の季節へ移る前の
ほんの少し “足元がゆらぐ” 時期でもあります。
外の寒さはまだ続いているのに、
からだの奥では、春の気配が
かすかに動き始めている。
この行ったり来たりの曖昧さは、
ときに落ち着かなさを生んだり
気持ちが定まらないような感覚をもたらすことがあります。
理由のないそわそわ。
息を吸おうとしても、なんとなく浅い。
胸のあたりで止まってしまうような感じ。
そんな変化が冬土用には
とてもよく起きること。
そういうものだと思うと、捉え方も変わりますね。
・ ・ ・
呼吸というのは、
意識すればするほど
居場所を失ってしまうことがあります。
「深く吸わなきゃ」
「整えなきゃ」
そう思った瞬間、
呼吸はからだの中で迷いはじめる。
実は、呼吸には
本来“落ち着く場所”があります。
たくさん吸えるところでもなく、
がんばって広げる場所でもなく、
からだが
「ここならいいなー」と感じられる場所。
冬土用は、なんかいい感じの
その場所が見えにくくなる時期でもあります。
寒さで身が縮こまり、切り替えの気配に心が先走り、
内側の感覚が外へ引っ張られる。
そんなとき、呼吸は浅くなるのではなく、
「どこにいればいいのか」を探しているのかもしれません。
胸なのか。
みぞおちなのか。
お腹の奥なのか。
ただ、今いい感じの場所を
そっと感じて探してみる。
それだけで
呼吸は「ここでいいんだ」と思い出し、
ふっと落ち着いていくことがあります。
呼吸が整うと、
気持ちもあとから静かに追いついてきます。
私自身、呼吸法ももちろん取り入れていますが
手法にとらわれず感じることを大切にしたいです。
・ ・ ・
土用は”土のエネルギー”が巡るとき。
安定・調整・戻る力を持つ季節。
でも、土を養うことは
意外にむずかしいことではありません。
やさしい波のように揺れること。
行ったり来たりしながら
小さく呼吸を感じること。
背中を丸めても、伸ばしてもいい。
ただ“ゆらぐ”という行ったり来たりするその感覚が
土のエネルギーを静かに整えてくれます。
冬土用は、がんばる時期ではありません。
足元を確かめ直し、
呼吸の居場所をそっと思い出す時間。
皆さんの日々のどこかに
やさしい時間が感じられますように。
そして、行ったり来たりしながら
春へ向かう準備が、自然と整っていきますように。
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この冬土用の時間、
おやすみも大切に過ごしましょう。
季節とともに育む、ヨガと養生を。
