<自分との対話: クリパルヨガとセルフケアの本質>
「セルフケア」という言葉は、今ではよく耳にするようになりました。
多くの人が忙しい日常の中で、
心身のメンテナンスが大切であることに気づいています。
しかし、セルフケアは単に「からだを整える」ことではなく、
本質的には「脳」や「潜在意識」に働きかけ、
自己との対話を通じて心身のバランスを整えていくプロセスです。
この行為が私たちに内面からの癒しをもたらし、
深いエンパワーメント(Empowerment)を促してくれるのです。
エンパワーメント(Empowerment)とは一言でいうと、
「自分の内側にある力を引き出すこと」。
この力は、外から与えられるものではなく、自分の中にすでに存在しているものです。
直訳すると「力を与える」と捉えられがちですが、
実際には「すでに持っている力に気づき、それを発揮できる状態を作る」
というニュアンスが強い言葉です。
「エンパワーメント(Empowerment)」という言葉は、
普段のヨガクラスではあまり耳にしないかもしれません。
この考え方はクリパルヨガの本質とも深くつながっています。
ヨガの実践は、自分のからだや心の声に耳を傾け、
本来の自分を知る時間でもあります。
そのため、「ヨガ自体がエンパワーメントのプロセス」とも言えます。
自分の可能性に気づき、それを少しずつ伸ばしていく
例えば、、、ヨガのポーズや呼吸を通じて、
私たちは自分のからだと心に意識を向けます。
そこにある感覚をジャッジせずにただ観察を続ける、見守る。
その過程で、「本当は自分にはこんな力があったんだ」
「こんなに広がる場所があるのか」などと気づく瞬間があります。
これこそエンパワーメントの体験です。
例えば、肩こりを感じたときにストレッチをするのは、
シンプルで効果的なセルフケアの一つですが、
その際に大切なのは「肩に意識を向け、そこに何があるのかを観ること」です。
肩が固くなっている、肩のあたりが冷えている、というように、
ただ身体の状態に気づくだけで、脳は「ここを緩めていいんだ」と認識し、
自然に力が抜けていきます。
これはクリパルヨガの「内観」に通じるプロセスで、
私たちが自分を観察し、受け入れることが、
からだと心のバランスを回復させるカギとなるのです。
私たちの多くは、日々の生活の中で
「こうあるべきだ」「一般的にはこうだ」という無意識のプレッシャーに囚われがち。
しかし、まずそのプレッシャーから解放されることが大切です。
クリパルヨガでは、感覚をジャッジせずに観察し、
無理に変えようとするのではなく、「今、ここにある」を認めることを重視します。
それが「ありのままの自分」を受け入れることになり、
私たちを本当の意味でエンパワーメントしてくれるのです。
・ ・ ・
痛みへのアプローチの場合の「セルフケア」も同じです。
「そこにある痛み」を否定し続けるとどうなるでしょうか?
早く治さなきゃ、と無意識のプレッシャーに囚われるあまり、
どれだけケアをしても変化しないことがあります。
その無意識のプレッシャーが痛い部分以外まで緊張させる。
ゆるまりたいのに緩めないというループ状態に陥ってしますのです。
まずは、その痛みをまずは「受け入れること」が重要です。
身体の状態に気づくだけで、脳は「ここを緩めていいんだ」と認識し、
痛みの改善へと舵を切ることができます。
セルフケアの効果がグッと高まるタイミングがやってきます。
セルフケアを行う際には、「自分に何を伝えているか?」という視点を意識したいものです。
例えば、からだを伸ばすときに「ここを緩めていいんだよ」と伝え、
深呼吸をしながら「今、この瞬間にいていいんだよ」と伝え、
疲れたと感じたら「休んでいいよ」と自分に語りかけてみてください。
「いつも頑張ってくれてありがとう」そんな気持ちで触れるのです。
これらの行動を通して、
私たちは自分の脳と潜在意識に「自分を大切にしている」と伝え、内面の調整を促すのです。
ここで大切なのは、セルフケアが単なる体のメンテナンスではなく、
「自分との対話、関係を築く行為」であるということです。この自分との対話こそが、
まさにヨガの実践と同じように、私たちの心身を癒し、エンパワーメントする源となります。
私は自分のからだに「痛み」が多かった頃、
痛すぎてヨガのポーズを取ることができませんでした。
歩くことすら厳しい時もあった。
でもその時、「セルフケア」はできたから続けました。
「セルフケア」を通じて「自分との対話、関係を築く行為」を当時ずっと続けていたのです。
その過程で、知らずのうちに「エンパワーメント」のアプローチをしていたのです。
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では、具体的にどのようにするのでしょうか?実は、とてもシンプルなことから始められます。
以下のような方法で、自分と向き合う時間を作りましょう。
- 目を閉じて、今の自分を感じる
何も変えようとせず、「今、何を感じている?」と自分に問いかけてみてください。 - 手で触れてみる
気になる部分に手を当て、「ここを感じているよ」と伝えてみましょう。 - ゆっくりとした呼吸をする
呼吸を深くしながら、「この呼吸で、今ここにいるんだな」と意識してみてください。
これらはどれも簡単なことですが、
続けることで私たちの脳と潜在意識は次第に「自分を大切にしていいんだ」と理解し始めます。
これが、セルフケアの本質だと思うのです。そして、ヨガも同じ。
YOGATOでは、今日書いたことのような実践を大切にしています。
「クリパルヨガ」も「セルフケア」も同じです。自分の感覚を大切にし、
からだの声を聴きながら行うことが、まさに「自分との対話」の実践です。
そして、私は「クリパルヨガ」も「セルフケア」をお伝えすると同時に実践者でもあります。
だからこそ、みなさんにも一緒にやりましょう、と伝えたいのです。
大切なのは、じぶん自身が自分と向き合い、
じぶんで自分を整え、エンパワーメントすることです。
それが日々の生活を豊かにしてくれるのです。
私たちは、日々の生活の中で無意識に自分を追い込んでしまうことがあります。
必要な人生のタイミング、いわゆる「頑張りどき」もあります。
その時は、自分を整えて本来の自分のパワーを出し切ってください。
そのためにも、自分と向き合いエンパワーメントしましょう。
ゆっくりと呼吸して、リラックスする時間も大事にしてくださいね。
でも、もう必要のない追い込みやプレッシャーなら、
少しずつ解放していきましょう。
今の自分をそのまま受け入れることこそが、真の力を引き出すのです。
そこには、そのままで朗らかなあなたの姿があると思います。
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ヨガもセルフケアも、あなたが自分を大切にするための時間であり、
その時間が私たちの脳と潜在意識に「私は私を大切にしている」と伝えていきます。
この本質は、「自分に優しく語りかけること」「観ること」にあります。
何かをうまくやることよりも、ただ「今の自分」に優しく語りかけることが、
私たちをエンパワーメントし、また自然に癒してくれるのです。
「私は私のままでいい。」
「今の私に必要なものは、すでにここにある。」
「この瞬間の私を、そのまま受け入れてみよう。」
自分自身に優しく語りかける時間を大切に過ごしましょう。
私も今日ここに書いたことを大切に過ごします。
ついつい慌ただしく過ごしていると忘れがちですから。
皆様、どうぞご一緒に。