<腸腰筋を鍛えなくても腰は整っていく – 緩めることの大切さ>
腰痛があるときに
「筋力が足りないから鍛えなきゃ」と思ったことはありませんか?
特に「腸腰筋が弱っているから腰痛になる。だから腸腰筋トレーニングをしよう!」
という情報を目にすることもあるかもしれません。
けれど実際のからだを見ていると、
慢性腰痛の方の腸腰筋は弱っているというより、
固く縮んで使えなくなっているケースが圧倒的に多いのです。
そんな状態でさらに「鍛える」刺激を加えるのは、本末転倒になってしまいます。
腸腰筋は背骨や骨盤、横隔膜とも深くつながっています。
まずは緩めて、本来の働きを取り戻すこと。それが腰が整っていく近道です。
最近では「ほぐして、緩めて、使う」という流れが一般的になってきました。
これは腰痛においてもまさに同じことが言えるのです。
もう一つ知っておきたいのが、前もものストレッチについてです。
軽い腰痛の方にとっては改善の助けになることも大いにあります。
ですが、腸腰筋が固く「凝っている」「硬い」タイプの方では、
前もも自体も張っていて、ストレッチが辛いケースがとても多いのです。
その場合、無理に前ももを伸ばすよりも、順番を変えることが大切です。
YOGATOでは、まず横隔膜やお腹まわり(腸腰筋)をほぐして呼吸を深めることから始めます。
自分で動ける範囲の中でアーサナを丁寧に実践し、
そのあとに前もも(大腿四頭筋)の筋膜リリースや緩めるケアへ進みます。
そうすることで、動きやすさが自然に広がっていくのです。
そして何より大切なのは、このプロセスが 安全である ということ。
ヨガやセルフケアの中で無理をして痛めてしまう方も少なくありません。
「ヨガで怪我をした経験があって不安」という方をこれまで多くサポートしてきました。
整体の施術や日々のクラスでの経験を通じて感じるのは、
正しい順番で緩めてから動くことで、
安心してヨガのポーズを深めることやセルフケアを続けられる ということです。
これは「今、どうなのか?」・・・
自分の現状を知ること、「あるがままでいる」ことにもつながりますね。
腸腰筋が緩むと、骨盤は自然に立ちやすくなり、
背骨はしなやかに動き、呼吸も深まります。
上下・前後のバランスが整うことで、全身で支え合えるからだに戻っていきます。
大切なのは「筋力の有無」や「体格」ではなく、バランスなのです。
だからこそ、鍛える前に痛みや硬さがある場合は特に「ほぐす」ことが欠かせません。
どうぞ優しくゆるまってくださいね。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
