<外へひらく季節と、足もとの安定>

外の世界が、少しずつ賑やかさを増しています。
春の陽気に誘われて、心もからだも外へとひらいていく季節。

けれど、ひらいていくときだからこそ。
内側のしずけさと、足もとの「土」の安定を、大切にしたいと思います。

東洋医学でいう「土」は、大地のようなエネルギー。
消化器を司り、受け取ったものを糧に変え、全身へと巡らせていく場所です。
口にしたものだけでなく、日々の出来事や感情も、
ここでゆっくりと受け取られていきます。

理由のない不安や、考えごとが止まらないとき。
意識は上へ、外へと浮き上がり、足もとの感覚が薄くなっていきます。

そんなときは、ただ自分の「重み」に身を任せてみる。
大地に支えられていることを思い出すだけで、
呼吸は自然と居場所を見つけてくれます。

安定して立つこと。
そして、バランスのポーズの中で感じること。
太ももの内側から骨盤の底、そして横隔膜へとつながる「芯」のライン。
それは、「胃」や「脾」の経絡が通る、土のエネルギーの道筋でもあります。

頑張って支えるのではなく、内側から自然に支えられていく感覚。
大地をやさしく押し下げながら、同時に上へと伸びていく。
どちらかではなく、どちらもある感覚の中で、
内ももから足の裏へ、意識が静かに降りていくのを感じてみてください。

その重みが地面に溶けていくとき、
骨盤や背骨の内側に、すっとした空間が生まれていきます。

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春だからといって、
必ずしも「広がる巡り」だけが正解ではありません。
深い休息を求めているときもあれば、
まずは落ち着くことを、やさしく優先したいときもあります。

自分の状態を見つめるヒントとして、
チェックシートを置いておきます。

直感で、いまの違和感に触れてみてください。

▶︎ 目安にする弱点の内臓五行チェックシート
(パスワード:4月の4桁)


チェックが多い場所は、
いま「ここに気づいてね」と自分へ送っているサインです。

「そうなんだね」と受け取るだけで、変化は静かに始まります。
こわばりは少しずつ、ほどけていきます。
季節の移り変わりに、
ぜひ、やさしく使ってみてください。

足の裏が地面に触れている、その面積をただ味わう。
その安定を土台にして、
春の空気を、
心地のいいペースで吸い込んでいけますように。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。