YOGATO日々雑感

暦の色とプラーナ—心とからだを映す色選び

YOGATO

私たちの色選びは、
単なるファッションの選択肢ではなく、
心やからだの状態を映し出す鏡のような存在です。




若い頃、私は黒やグレーなどのシックな色を好み、
カラフルな色といえば青を選ぶことが多かったです。
これらの色は、力強さや安定感を感じさせ、
特に外的な印象や社会的な立場を意識していた時期にはぴったりでした。

その頃の私は、落ち着いた色を選ぶことで自分を守り、
弱さを隠して外の世界と向き合おうとしていたのかもしれません。


ヨガを生活に取り入れるようになってから、
少しずつ色選びに変化が生まれました。


ヨガは心とからだを調和させる大切なツールであり、
日常の中でプラーナ(サンスクリット語で「呼吸」や「生命エネルギー」を意味します
を感じるための手段でもあり動いかします。

プラーナは呼吸そのものでもあり、

呼吸を通してプラーナ・エネルギーは体内に取り込まれる。
私たちの生命活動を支えるエネルギー源です。


さらに、このプラーナには
「色の持つエネルギー」も含まれていると思います。
(私の意見です。)


色が放つエネルギーが、私たちの心やからだに影響を与え、
自然とその時々に必要な力や調和をもたらしてくれるのです。




プラーナの流れを意識することで心に安定が生まれ、
自然と内面的な清々しさや静けさを求めるようになりました。
若かりし頃の私は、自分がどんな状態かに目を向けることは

ほとんどありませんでしたが、
ヨガを通じて「今の自分はどうだろう?」と
丁寧に向き合う習慣ができました。

イライラしている時は「そうか、今日はちょっと不安定なんだな」と受け止め、
穏やかな時は「今の自分、落ち着いているね」と静かに自覚する。
この素直な気づきが、私に心地よい変化をもたらしてくれたのです。


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ヨガのレッスンを通じて、色を選ぶことがさらに自然になりました。
リラックス系のレッスンでは優しい色味のウェアを、
エネルギッシュなレッスンでは安定感や明るさを意識した色を選んでいました。
そんな日々を重ねるうちに、自分のヨガの時間には白を無意識に選ぶことが増えました。




そんな変化の中で、

白という色を自然と選ぶようになりました。
日常生活でも色の持つエネルギーをさらに意識するきっかけとなっていきました。





白は「浄化」を象徴する色。

無限の可能性や新たな始まりを感じさせてくれる色です。
他の色を優しく受け止めてくれる色でもあります。


心がだんだん落ち着き、
無理なく自然体で過ごすことが心地よく感じられるようになった頃から、
白が私の生活にしっくりと馴染んでいきました。





人生80年とすると、私は今、ちょうど折り返し地点。
年齢を重ねる中で、自然の色にますます惹かれるようになりました。




春の柔らかな桃色や猫柳色、
夏の爽やかな若葉色やうすあさぎ色、
秋の温かみを感じるかぞう色やりんどう色、
そして冬の静けさを感じるうすこう色。


これらの色は単なるファッションではなく、
自然の一部として、私の心とからだを優しく包み込んでくれる存在です。
特に、季節に寄り添う淡い色たちは、
心の安定をもたらし、からだにも優しさを届けてくれています。

色は単なる視覚的な要素ではなく、
私たちがプラーナを感じる方法のひとつであり、
その時々の心とからだに必要なエネルギーを届けてくれる大切なツールだと思います。





YOGATOのインスタグラムでは、

四季折々の色を背景に使用しています。

これらカレンダーの色は、自然や季節の変化を感じてもらえるよう選びました。
例えば、4月は桃色、5月は猫柳色、6月は若葉色、
7月はうすあさぎ色、8月はわかたけ色。

秋に入り、9月はかぞう色、10月はりんどう色、11月はかき色、
そして冬に入った12月はうすこう色という薄いベージュのような色を選んでいます。

今回のブログのトップ画像がそれらの色達です。




これらの色が、スケジュールカレンダーに目を止めてくださった方の

心とからだに少しでも安らぎを届けられたら嬉しいです。





最後まで読んでくださり、ありがとうございます。


このブログを通じて、

日々の色選びが心とからだを整えるヒントになりますように。




どうぞ素敵な季節をお過ごしください。


YOGATO うおざきよしこ