二十四節気(にじゅうしせっき)/霜降(そうこう)
10月23日から11月6日までの時期
都会や街に暮らしていると、霜降(そうこう)の到来を
自然の中で感じる機会は少ないかもしれません。
それでも、秋の終わりと冬の気配を街中で感じ取ることができます。
霜降は、霜が降り始める時期を意味しますが、
街中ではその代わりに冷たい朝の空気や風が冬の訪れを告げてくれます。
この時期になると、朝晩の寒さが一段と増し、窓を開けた瞬間、
ひんやりとした空気が部屋に入ってくるのを感じるでしょう。
街の木々も色づき始め、少しずつ黄色や赤に染まった落ち葉が歩道に舞い散りはじめ、
秋が深まっていることを感じさせてくれます。
街の景色に溶け込む紅葉や、夜の空気の澄み具合が、
自然の変化を身近に感じさせるタイミングです。
ふと見上げる空は、どこか澄んでいて高く感じられ、
秋の終わりが近づいていることに気づくかもしれません。
日が短くなり、夕方の帰宅時には、すでに街灯が灯り、秋の夜が静かに広がっています。
公園を通ると、ベンチに舞い降りた落ち葉や、冷たい風に揺れる木々の音が、
霜降ならではの秋の終わりを感じさせてくれます。
霜降の季節は、私たちの体にも少しずつ冬支度を促してくれます。
暖かい羽織ものに袖を通す瞬間に、冬が近づいていることを実感するでしょう。
寒さを感じるたびに、自然のリズムを感じ取り、
心もそれに合わせて穏やかに過ごすことが大切です。
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(今回の補足は、、、次の冬に向けた腎経のつぼを書きたいと思います。)
トップ画像はつい先日、
兵庫県西宮市の街中からほんの少し山の方へ登った先、
甲山(かぶとやま)あたりの空です。
緑色の葉っぱの中に少しずつ黄身を帯びた葉を見つけました。
空はいつにも増して高く感じました。
日常の中で感じる霜降の瞬間は、小さなものかもしれませんが、
その小さな気づきが、季節をしっかりと味わうきっかけになりますね。
冬に向けて、少しずつ寒さが増していくこの時期、
体調管理をしながらも、日々の生活の中で季節を感じる瞬間を
大切に過ごしてみてはいかがでしょうか。
ほっと一息、温かい飲み物を片手に、冬の準備を整えながら、
日々の中にある小さな秋の終わりを楽しんでいきましょう。
皆様、ご自愛ください。
YOGATO主宰 うおざきよしこ