春を迎える、からだのゆるやかな準備
【立春】 2月4日〜2月18日頃
【雨水】 2月19日〜3月4日頃
春が暦の上で始まるこの頃。
まだ冬の名残を感じる空気とともに、
季節は少しずつ“ゆらぎ”を増していきます。
冷たさの残る朝の空気。
けれど、陽の光は少しずつ柔らかくなり、
日ごとに昼が長くなっていきます。
その変化に気づくこと。
それが、私にとっていちばんの養生なのかもしれません。
そんな季節の変わり目には、
からだとこころにも、自然の歩みにそっと寄り添う時間が必要です。
冬のあいだ、からだの奥では静かに蓄えられていた力が、
外へ向かって動き始めています。
いきなり大きく変わるのではなく、
ほんの少しのゆるみと巡りを味わう。
2月は、そんな「春の入口」を通り抜ける時間です。
冬の余韻と、春の足音
まだ冬の名残が深いこの時期は、からだの巡りもゆっくりです。
冷える日は無理をせず、
衣類やからだの外側からのあたためを大切に。
足元を温かくすること。
首・手首・足首の“3首”を守ること。(これ私は年中、言ってます。)
そこから春の巡りは始まります。
また、呼吸を深く整える時間を意識してみてください。
ゆっくりとした吐く息を増やすことで、
からだの内側がじんわりと温まり、心も静かに落ち着いてきます。
日々の中で“深呼吸を取り戻す時間”を少しだけ持つこと。
それが巡りをひらく鍵になります。
そんな時期におすすめのアーサナを挙げてみます。

アルダ・チャンドラ・アーサナ
(立位/座位の体側ひらき)
冬から春へ。
体側をやさしくひらくことで、
肋骨の間に呼吸を通し、背面から側面へと巡りをひらいていきます。
立位でも、座位でも。
両足で大地を踏み、両腕をゆっくり上げてから横へ。
伸ばすというより、
からだの“間”に空気を通すような感覚を大切にします。
横の感覚がゆるやかに目覚めると、
春のエネルギーが背骨へと伝わる準備が整います。
このアーサナの名前に違和感を感じた方がいらっしゃったら、
こちらのブログもぜひご覧ください。
猫のポーズ・牛のポーズ
(キャット&カウ)
雪が雨へ変わる頃。
背骨を波のようにやさしく動かすことで、
中央の巡りをひらきます。
“反る・丸める”の大きな形よりも、
背骨の“間”を感じることが大切。
尾骨から後頭部までをひとつの流れとして、
呼吸とともに波打つ感覚を味わってみましょう。
深い前後の動きが生まれると、
内側にこもっていたエネルギーがゆるやかに動きはじめます。
ヨガをされている方には馴染み深い動きです。
さらに繊細に細部を感じるようにぜひやってみてくださいね。
・ ・ ・
立春を過ぎ、店頭には菜の花が並びはじめました。
ほろ苦さのある春の味は、
冬の間に内に溜めていたものを外へと動かすような香りと色です。
春の養生は、いきなり軽くすることではなく、
冬の食に“春の余韻”をそっと足すこと。
菜の花をさっとゆでて胡麻和えに。
あたたかいお味噌汁に少し添えるだけでも、季節はからだに通ります。
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二十四節気の歩みは、決して急ぎません。
立春から雨水のあいだは、からだの解凍と巡りの準備。
上へ伸びる力と、内側の流れが静かに調和する時間です。
横へひらき、縦に波打つ。
この季節の動きを、呼吸とともに味わってみてください。
春は、急がなくていい。
その静かなはじまりを、こころとからだで感じる時間なのです。
季節とともに育む、ヨガと養生を。
YOGATO うおざきよしこ

