ヨガと暦と。

ヨガと暦と。[啓蟄]

ヨガと暦と。

内側が目覚める

3月6日〜3月19日頃

土の中で冬を越していた虫たちが、そっと動きはじめる頃。
まだ肌寒さは残るけれど、からだの奥では確実に春が進んでいます。
春は、いきなり大きく動く季節ではありません。
まずは、内側がゆっくり動き出す。
寒さの中で整えた呼吸。
静けさの中で育てた感覚。
ゆるめ、戻り、整えてきた時間。

それらが、今、やわらかくほどけはじめる。
そんな気配です。

啓蟄は「内臓の目覚め」。
腹部がやわらぐと、呼吸が少し深くなり、内側の巡りが静かに動き出します。
目立つ変化ではなくても、確かに変わっているところがある。
啓蟄は、「動き出す」よりも先に、
「目覚めていることに気づく」季節。

焦らなくていい。起こさなくていい。
からだは、もう知っています。



— 今月の観察ポイント —

ゆっくり過ごしている時に、腹部がやわらぐか。


— おすすめのアーサナ —

・ウッターナ・アーサナ(立位前屈)

前屈は「伸ばす」背面を伸ばすだけではなく、内側を感じるポーズ。
足裏で大地を押しながら、腹部をやわらかく保ちます。
頭を下げると、思考が静まり、内側の流れが整っていく。

観察してみてください。

・アパナーサナ(両膝抱え/ガス抜きのポーズ)

仰向けになり、両膝を胸に抱えます。
腹部をやさしく圧をかけ、
吐く息をほんの長めにしてみるとどうでしょうか。
排出のエネルギー(アパーナ)が整うと、
巡りは自然に動きはじめます。

伸ばすより、巡らせる。
動き出す前に、中を動かす。




— くらしの養生エッセンス  —

春は、苦味と香り。
芽吹きの野菜や、軽やかな発酵を少し。
冷やさないことも、忘れずに。

春は“苦味”と“香り”。
芽吹きの野菜や、軽やかな発酵を少し。
ただし、冷やさない。温かさはまだ必要です。

やさしく、目覚める。
それが啓蟄の養生です。





次回は改めて、「二十四節気とは?」をテーマに投稿します。
YOGATOが大事にしているのは、季節に合わせて頑張ることではなく、
季節の流れの中で、今日の自分の「今」に気づくこと。
暦は、そのためのやさしい道しるべです。