<蓮華座は「全体」で組む – プレスポイントが導く安定と変化>
今日のクラスでは、立ち木のポーズを通して
山のポーズで感じたプレスポイントの感覚を
そのまま片足の姿勢へとつなげていく練習を行いました。
まずはブロックを使って片足の軸を確認し、
そのあとでゆっくりと足を上げる二段階の流れを追いながら、
どの瞬間にも土台が働き続けることを丁寧に見ていきました。
足を上げるときは実は蓮華座の組み方と同じ感覚が働いています。
今日はそのつながりを、私自身の変化を通してお伝えしたいと思います。
二年前頃の私は、片方は深く組めているものの、
後から組む脚をのせた瞬間に骨盤が傾き、
膝の高さにはっきりとした左右差がありました
けれど、プレスポイントを丁寧に扱うようになってから、
蓮華座のかたちそのものが少しずつ変わり始めたのです。
まず大切なことは、
股関節の屈曲をじっくりと取ることでした。
ここが雑だと、次の膝を外に開く”外転”も浅くなります。
急がず、その奥にある感覚を感じ取りながら進むと、
からだは次の動きを自然に受け入れられるようになります。
膝を外へひらくときには、
股関節だけが働いているのではなく、
背面である、お尻や腰、背面にある深い筋肉が
下へ引きおろすように働いていることに注意を向けてみます。。
この下方向と、座位の上半身の上の方向性のプレスポイント、
その上下方向の働きがそろうと、
坐骨が浮かずそっと床に沈み、尾骨が静かに下がります。
すると下腹部や臀部の深いところが自然に働き始め、
無理なく座れるようになっていきます。
ここで足を股関節に添える瞬間が、実はとても大切です。
ただ股関節に足の甲を乗せて終わりではなく、
そこからアーサナが始まる意識でそっと足を置いていく。
坐骨と脚がマットに当たっている面を
床へ押し下げていく方向にわずかに意識を添えると、
力むことなく全体がひとつにまとまります。
そう、蓮華座は、組んで終わりではありません。
組んだ瞬間から、からだ全体が参加し始めるのだと、この数年強く感じています。
この全体がひとつになる感覚を、
私はマツエンドラ・アーサナ(座位のツイストポーズ)の
膝を曲げたバージョンではっきりと発見しました。
足を前に伸ばして座ると、踵がプレスポイントになりますが、
伸ばしていた足を曲げると、プレスポイントは踵から離れ、
曲げている側の膝や外腿、そして臀部へと移動します。
これらがそっとマットを押し下げる方向へ働き、
床へ向かっていく新しい土台が生まれるのです。
この方向の切り替えにや使い方気づいた瞬間、
蓮華座でも、立ち木でも、マツエンドラでも、
土台の方向がそろったときにからだが自然と深まっていくことが腑に落ちました。
立ち木のポーズでも同じです。
支えている脚の土台が安定し、上げた脚が下へ向かう方向を保つと、
片足になっても山のポーズのあり方がそのまま働き続けます。
蓮華座でも、股関節の付け根から奥へ、下へ、広がる方向がそろえば、
膝は無理なく下がり、左右差も自然に整っていきます。
深めようと頑張らなくても、プレスポイントが整うことで、
からだは自分の中心へ戻る道筋を見つけていきます。
・ ・ ・
私の蓮華座が変わってきたのは、
この全体性が背骨や股関節へ伝わるようになったことに加え、
これまで意識しづらかった背面を、
プレスポイントを通して日々そっと使えるようになったことも大きいと感じています。
その働きが、アーサナを“全体でとる”状態へと自然に変えてくれました。
アーサナは形をつくるだけではなく、
からだ全体が参加することで、
その内側に生まれる巡りや感覚をそっと受け取っていくもの。
今日の立ち木のポーズから蓮華座へ続いていった感覚が、
そのことを、あらためて静かに教えてくれました。
次に座るとき、蓮華座や半蓮華を組む場合は、
どうぞひとつひとつ順番に、からだの声を聞きながら進んでみてください。
工程そのものを味わうことが、深まりにつながっていきます。
もう準備はできていて、あとは方法を知らないだけ。
そんな時も、よくありますね。
その静かな動きや変化が、
今日の自分をやさしく見守る時間になりますように。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。
