<自分で触れる、自分で動くことの意味>
私たちの『からだ』は、私たち自身の手によってもっと深く理解され、
もっと大切にされるべきものかもしれません。
まずは「触れること」で今のからだの状態を知り、
手を当てることで安心感や自己受容の感覚が生まれます。
触れることは単なる感覚的な行為ではなく、私たちの内側との対話です。
セルフケアで触れること、
ヨガの時間に動くこと、
それらは「みて、感じる、気づく」ための準備段階でもあります。
手法は違いますが、どちらも本質的には同じことをしています。
セルフケアの第一歩は、自分のからだに触れることです。
手を当てることで、無意識に抱えていた緊張や滞りに気づき、
心とからだがつながる瞬間を体験できます。
このシンプルな動作が、「今ここ」に意識を向ける大切なきっかけとなるのです。
クリパルヨガでは、ポーズをとることで、
自分のからだの状態をよりリアルに感じ取ることができます。
ポーズへと動く中、そして留まる中でで、
どこに力が入っているのか、どこに緊張があるのかに気づき、
その感覚を通じて、自分の今の状態をやさしく観察していきます。
これらで起きることは、
からだの微細な変化を感じ、整えるための重要なステップです。
私たちはより深く自分の心身を観察し、体験から気づきを得ることができるのです。
このように、触れること・動くことは
「みて、感じる、気づく」ための土台を作り出し、その後の気づきへと繋がっていきます。
そして、その気づきが、
私たち自身とより深くつながる道を作り出してくれるのです。
ヨガの練習では、動きの中でからだの変化を感じたり、今の状態をみて知ることで、
私たちは「今ここ」に意識を向けることができます。
これは、私たちがからだの声に耳を傾け、調整するための第一歩であり、
自己調整への道でもあります。
触れること、動くこと、そして気づくこと
この流れを意識することで、セルフケアもヨガの体験もより豊かなものになります。
この流れを通じて、私たちは無意識の中で抱えていた緊張や滞りに気づき、
それを解放することができます。
そして、その気づきは、ヨガの練習やセルフケアにおいてだけでなく、
日常生活にも大きな影響を与えます。
小さな気づきを積み重ねることで、私たちの姿勢や動きが変わり、
それが心の変化にもつながっていきます。
子どもの頃、私たちはからだと心にもっと素直に向き合っていたと思います。
向き合っていた感覚すらないほどに「そのまま」の自分であったはずです。
「痛い」と感じたらそのまま泣いたり、
無意識にからだの声を正直に表現して大切にしていました。
しかし、大人になるにつれて、私たちは「大人だから」と我慢することが多くなります。
身体的な痛みや感情を抑えてしまうことが、知らず知らずのうちに増えていきます。
もし、そんな自分に気づいたら、
ぜひ「おとなこども」の実践をしてみてください。
「おとな」としての自分も、「こども」としての自分も、
どちらも大切な自分なのです。
実際に私は、家族と一緒にいる時めちゃくちゃ「おとなこども」です。
「こども」の要素がかなり多いと思います。
そういられるようになって、
リラックスした状態でいられ、私は生きやすく楽になりました。
いつでも「こども」の要素でいられるわけではない。
だからこそそういられる、
そのままの自分でいられる時間を大事にしたいですね。
どちらも共存していることを認め、柔軟に自分を受け入れていくことで、
からだや心の繊細な変化に気づきやすくなります。
そのように、自分の中で「おとなこども」を意識しながら楽しんで、
自分に触れ、動き、そしてその感覚に気づくことで、
私たちは自分自身とより深くつながり、
からだの調整をより効果的に行うことができます。
リラックスしやすくなり、
痛みがある場合にもセルフケアや整体が効果を発揮しやすくなります。
https://yogato.jp/<エンパワーメントとは?>/上の昨年12月のアーカイブコラム、
今日の内容につながっているので貼っておきますね。
「自分で触れ、動き、みること」
この「主体性」があることで変化変容、体調の改善も含めて
起きてくる。エンパワーメントされる・・・そんなお話です。
『エンパワーメント』はクリパルヨガにおいて大事にされているエッセンスです。
ヨガやセルフケアを通じて、自分で触れ、動き、みることができるようになることで、
私たちは本来持っていた感覚を呼び覚まし、
より主体的に自分と向き合うことができるようになります。
それはまるで、幼い頃に感じていた
「自分のからだと共にある」という安心感を
もう一度思い出すような感覚ではないかと思うんです。
ヨガの時間やセルフケアの時間が、
皆さんにとって自分自身と優しく向き合う機会となりますように。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。