<穀雨と土用、やさしく整えるヨガの時間>

穀雨の頃、春の雨がしっとりと大地を潤しています。

あらゆる命が芽吹く準備を整えるこの時期。
私たちのからだもまた、
季節の移ろいとともに、少しずつ内側を変化させています。

春から夏へと向かうこの合間、先週末に「春土用」に入りました。
土用は年に4回巡り、季節と季節をつないでいます。

東洋の知恵では、この時期は胃腸を司る
「脾」の働きを整えることが大切だと言われています。
食べたものを受け取り、巡らせ、整えていく力。

生命力にあふれ、活動的だった春を経て、
次へと向かうための調整の季節。

けれどそれは、特別な何かをするということではなく、
これまで頑張ってきた内側を休めるということでもあります。

私たちの内側にある胃や脾の通り道は、からだの前面を流れています。

忙しく思考を巡らせているときや、緊張が続いているとき。
この前面のラインは縮こまり、呼吸も浅くなりがちです。

クリパルジェントルの時間でも行うように、
お腹や胸をひらき、こどものポーズでゆるめる。
その行き来を呼吸とともにつないでいく動きは、
この土用時期の養生にぴったりです。

一方で、前面を整えるときに見落としがちなのが、”背面の存在”です。

お尻から腰、背中、そして脚の後ろ側。
目には映らないその場所が、いまどんなふうに感じられるでしょうか。

前面の「消化」を助けるためには、
背面という土台が、ゆったりと安心していることがとても助けになります。

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季節と季節のあいだにある土用。
それは、からだの前面と背面のバランスを見つめ直す時間でもあります。

何かを付け加えるのではなく、いま持っている緊張を、
雨が土に染み込んでいくように、ただ手放す。

食べたものを消化するように、
日々の中で受け取った感情や情報も、自分の中で消化している。

背中側の広さや動きを、目を閉じてただ感じてみてください。


見えない場所が支えてくれているという安心感。
その余白の中に、
新しい季節を迎えるためのやさしい感覚が満ちていきます。

前も後も、全体を感じていくヨガの時間が、
静かな雨のように、
いまの自分を整えてくれますように。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。