<痛みの正体に迷う日に。 – からだをいたわる選び方というケア>

長くからだを大切に扱っていても、ヨガを続けていても、
自分の取り扱いに慣れていても、
ふっと現れる違和感はやはりあります。

私自身で挙げてみるとここ数年、生理前のタイミングや疲れが重なった日に、

肩甲骨まわりに一瞬「ギリっ」と走るような感覚を感じることがありました。
突然やってくる「どこかを傷めたのかな」と思うほどの痛みです。

けれど、その痛みの正体は、
必ずしも筋肉や筋膜が壊れているわけではなく、
経絡の巡りや、筋膜のつながりの滞りから説明できることがとても多いのです。

痛みは“痛めている合図”ではなく、
からだが発する 変化の入口 のこともあります。
だからこそ大切なのは、その痛みと出会ったその瞬間にに”どのケアを選ぶか”ということなのです。

ここからは、私が大切にしている
「3つの段階で選ぶセルフケア」についてお話しします。
(※あくまで数字は目安です。)

① 痛みが 6〜10 のとき — 刺激を入れない段階。
腰そのものには触れず、まずは経絡方向やお腹の筋肉を線維方向に
そっと撫でるようなケアにとどめます。
手を当てて深い呼吸するだけ。3〜5呼吸まつ。
からだの奥で巡りが動き出すのを静かに待ちます。

巡りの問題や、ストレスから引き起こされている場合、

この撫でるだけで段階が下がる時が多いのが特徴です。

② 痛みが 3〜5 のとき — 動かす準備ができる段階。
半分ほど楽になってきたら、
可動域の方向へ 1〜2ミリだけ 動かしてみる。
無理なく、呼吸が止まらない範囲で。
ほんのわずかな動きでも、
滞っていた流れがやさしくほどけていきます。

③ 痛みが 0〜2 のとき — いつものケアへ戻る段階。
痛みがほとんどないときにはじめて、
ほぐす・押す・ずらすといった
いつものセルフケアが自然に入っていきます。

今日クラスで行った前もものストレッチは、腰痛対策としてよく知られていますが、
痛みが強い①の段階ではしつこいですが、おすすめしません。

お腹まわりへのやさしい触れ方、
骨盤の微細な前傾・後傾の動きなどが、②〜③の段階でおすすめです。

激痛のときには、絶対に無理をしないでくださいね。

「あ、朝はちょっと腰がね…」
「少し動くとマシになるけど違和感があるんだよね。」
そのくらいの軽い張りの日なら、②③のケアで十分に助けになります。

・   ・   ・

そして、ここにひとつ補足を。
「動かないほうがいいのか?」と迷う
ぎっくり腰のような痛みには、
私がいつもお伝えしている基本がここにもあります。

仰向けに寝て膝を立て、まずは深呼吸を続けること。
腰には触れず、お腹や鼠蹊部といった前側をやさしく撫でたり、軽く押すだけで十分です。

背面の緊張をゆるめる入口は、
意外にも からだの前側 にあるのです。
セルフケア整体の腰痛改善テーマでも、

まずはこの“お腹をゆるめる”ことから始めていますね。
お腹がふわっとゆるむと、背面も自然と緩んでくるのです。

・   ・   ・

さて、今は冬。
一年の中でもっとも冷えが深まり、
背面に疲れが溜まりやすい季節です。

背中のどこか一か所が温まるだけで、
からだ全体の緊張はすっとほどけていきます。

カイロを使ったり、
腎臓の背面にある肋骨をまたいで温めたり、
天然塩を少し多めにとったり、
塩風呂に浸かるのもおすすめです。

陰が極まる冬至まで、あと少し。
いまの自分を丁寧に守ることが、
痛みの出にくい未来につながっていきます。
からだは、静かに応えてくれる。

どうか今日のケアが、
あなたの静かな助けになりますように。

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。