<湿度のなかの輪郭>

外の空気や室内の空気に触れたとき、
肌がいつもより重たく感じられる日が増えてきました。

季節が夏へと移り変わるいま。
私たちのからだの境界線は、
外側の高い湿度に呼応するように、少しずつ揺らぎやすくなっていきます。

なんとなくからだが重い。
いつもより輪郭が曖昧に感じられる。
そんな感覚もまた、この季節ならではの自然な変化なのかもしれません。

外側の環境が大きく変わるとき、
私たちは無意識のうちに力を入れて支えようとしたり、
逆に力が抜けすぎてしまったりすることがあります。
けれど、呼吸をしながら静かにからだに耳を澄ませてみると、
その奥には変わらず在り続けているものがあります。

頭の先から足の裏まで続く骨格のつながり。
骨と骨のあいだにあるわずかな空間。
足裏と大地との接点。

それらはいつもそこにありながら、
日々の忙しさや季節の変化のなかで、
見えにくくなっているだけなのかもしれません。


呼吸が通るたびに、その空間は静かに広がり、
また戻っていきます。

何かを頑張って整えようとしなくても。
何かを付け加えようとしなくても。
ただ感じているうちに、
からだは少しずつ本来の調和へと向かっていきます。

セルフケア整体の時間と同じ、
呼吸して待つのです。

・   ・   ・

今朝のセルフケア整体と太陽礼拝の時間。
動きのなかで、足裏が床を確かに捉える感覚や、
呼吸がいつもより深く流れる感覚があったかもしれません。

あるいは、動き終えたあとに訪れる静かな余韻のなかで、
ただ立っているからだに、安定とともに不安定さも同居していることや、
何かしらの変化を感じていた方もいるかもしれません。

それが何だったのか、無理に名前をつける必要はありません。
湿度を含んだ空気のなかで揺らぐ感覚もまた、この季節の一部。


そして、その揺らぎのなかに在りながら、
私たちの内側には静かな支えもまた存在しています。

これからさらに暑さと湿度が増していく季節。

何かを変えようとするのではなく、
ただ今ここにある感覚に気づいていくこと。
マットの上でも、日々の暮らしのなかでも。
その小さな気づきの積み重ねが、
自分自身とのつながりを深めてくれるのだと思います。

しっとりとした空気のなかで
吸う息が骨のあいだへ広がり
吐く息が大地へと還っていく

揺らぎのなかにも静かな輪郭はいつもそこにあります。

空気に含まれる水分が、
日ごとに少しずつ増えていく頃。

その変化もまた、季節からの便りなのかもしれません。