<歳を重ねても続けられる太陽礼拝>

<歳を重ねても続けられる太陽礼拝>

私はクラシックな太陽礼拝に出てくる「8点のポーズ」がどうしても苦手でした。

クラシックなスタイルの太陽礼拝には欠かせない動きなのに、

なぜか身体がうまく連動せず、どこかぎこちない。

手をついて、胸と顎を床につけ、骨盤を落とす——シンプルな動きのはずなのに、

スムーズにできないもどかしさを感じていました。

「これ、私の体には合っていないのかな?」 そんな疑問。。

「1息でこんなにたくさん動けないって!」とちょっと愚痴ったり。。

そんな思いを抱きながらも、

太陽礼拝の流れの中で何度も繰り返していくうちに、ある時気づいたのです。

「もしかして、動きのタイミングや身体のバランスを掴めば、もっと自然にできるのでは?」

試しに、腕の力だけで支えようとするのではなく、

足や背中も使ってバランスを取ることを意識。

今思うと、これは「プレスポイント」を活用しています。

そして、肘を曲げるタイミングによって

かなり身体の状態が変わるにも気がつきました。

そうして何度も繰り返しているうちに、

少しずつ滑らかに動けるようになっていきました。

呼吸と動きがぴったり合ったときには、

8点のポーズがまるで一筆書きのように流れるような感覚に。

ぎこちなかった動きが、少しずつ「心地よい」ものへと変わっていったのです。

この変化を実感したとき、ふと思いました。

「これなら、歳を重ねても無理なく続けられる・・・」

一般的な太陽礼拝では、腕の力を大きく使う「チャトランガ」が入ることが多いですが、

8点のポーズを含むこのクラシックなスタイルは、

パワーはある程度もちろん必要ではあるけどバランスが重要、

自然な流れの中でポーズをつなげることができます。

もしかすると、今の私よりずっと歳を重ねても、この動きなら穏やかに、

ゆっくりと続けられるのではないか——そう思えたのです。

この気づきがあってから、

「今のうちにこの動きを自分のものにしておこう」という気持ちが強くなりました。

歳を重ねると、新しい動きを覚えたり、

慣れない動作に適応するのが難しくなることがあります。

でも、今のうちに「当たり前の感覚」として心身に馴染ませておけば、

それが未来の自分の支えになる。

たとえば、おばあちゃんになった私が、

朝の光の中でゆっくりと太陽礼拝をしている姿を想像してみる。

8点のポーズも、呼吸とともに穏やかに流れるように続けられる——

そんな未来が思い浮かぶと、今の練習がより愛おしく感じるのです。

とはいえ、、、

日々、ヨガをしていると、「あ、ここが動きにくくなってる」と気づくことがあります。

風邪でお休みしていたら、「胸の動きが小さくなったな…」と感じることも。

そんなときは、セルフケアを足していく。

自分で調整しながら、無理なく動き続けることができたら——

そんなふうに、未来の私は、今とほぼ変わらず、

みんなで一緒にヨガを楽しんでいるのかもしれません。

そして、いつか一息でのコブラまでの動きが辛い時が来たら、どうするか。 

太陽礼拝を止めるのではなく、分けてつづけましょう!

こどものポーズから、

吸って——四つん這い(確実に手の上に肩がくる✨)

吐く——8点のポーズ 

吸って——コブラのポーズ

吐く——下向き犬

さらに、コブラのポーズに入るときに「プレスポイント」を意識すると、

バランスが整いやすくなります。

(クリパルヨガの基本の時間、繰り返し一緒に行いましょう!)

特に胸を前に起こしてくるときに、

足先を後ろへと同時に引く意識を持つことで、

軸がぶれず、腰への負担を軽減することができ、

全体バランスが整いパワーに頼らない状態になっていきます。

全体バランスが整った状態での全身運動であれば、
怪我をするようなこともかなり確率でなくなります。

ヨガ中の怪我は、、、注意力散漫と注意力欠如になった時や

過度な追い込みによって起きることがほとんどです。

自分の心地いい境界線の中での「エッジの探求」では、

基本的に怪我は起きることはないはずなのです。

80歳すぎた頃からは特に、

小さな「怪我」が一気に動きをストップさせて身体的自由度が下がる。

であれば、できるだけ早い時期から

「バランスよく心身を扱う癖」をつけておこう!というわけです。

ヨガは、今の自分だけでなく、未来の自分への贈り物でもある。

そう思いながら、今日もまた、私は太陽礼拝を繰り返しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。