<手をほどくと、胸の奥に余白が戻る>

春分を越えて、光の粒が少しずつ強さを増していくのを、肌で感じます。
昼と夜の長さが重なり合う、この時期。
内側にも「均衡」という感覚が、静かに響いてくるようです。

ふだん、私たちは指先を細かく動かし、
何かを握るようにして過ごしています。

手のひらの中心にある労宮(ろうきゅう)や、手首の内関(ないかん)。
こうした場所に触れていくと、
胸の奥の感覚と、どこかつながっているように感じられることがあります。

指先をゆるめていくと、
腕の張りがほどけて、
その変化が胸のあたりの呼吸へと伝わっていく。
どの指から変化が出るかも、そのときどきで違うようです。

親指や人差し指に触れたときに、
胸まわりが少し軽く感じられることもあれば、
中指のラインから、
首すじや肩の力みが、やわらぐこともある。
薬指や小指の流れが、
肩甲骨の奥や首の後ろへつながって見えてくることもあります。

各々の指先はどこかと繋がって影響しあっている。
これも連動しています。
はっきりとした形はなくても、
手から腕へ、腕から胸へと眺めていく中で、
せき止められていた流れが、少しずつ戻ってくるような感覚。

胸だけをひらこうとしなくても、
足元が落ち着き、
腕の強張りがやわらいでくると、
呼吸は自然と広がりをみせてくれるようです。

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何かを整えようとするよりも、
すでにあるバランスが見えてくる。

何かを握っている手を、
少しだけゆるめてみる。
その変化が、腕にどう伝わるか。
胸の奥の呼吸が、どう変わっていくか。

そんなふうに見ていくことも、
第4チャクラのあたりを
静かに見つめ直すことにつながっていくのかもしれません。

足元と頭頂のあいだにある中心が、
あらためて感じられてくることもあります。
それが、やさしい統合へとつながっていく。

大きく変えようとしなくても大丈夫です。
その小さな変化を、
静かに見ていけたらと思います。

今日も最後までありがとうございます。