小指や薬指を意識しながら、
腕や体側を長く伸ばしていくこと。
胸の広がりや、
呼吸の通り道を丁寧に感じていくこと。
今日の「YIN YANG」のクラスでは、そんな時間をゆっくり重ねていきました。
動きを重ねていく中で、腕が「肩から動くもの」というよりも、
自然に胴体とのつながりを感じられた方もいると思います。
指先から、腕、胸、背中。
この一本の流れのようにつながっていく感覚は、
実際のからだの構造とも深く関係しています。
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東洋医学が説く経絡のラインと、
筋膜のつながり(アナトミー・トレイン)は驚くほど重なり合っています。
心包経が通る腕の内側は、深層のフロントアームライン。
三焦経が通る腕の外側は、深層のバックアームライン。
その前後のラインは、
指先から胸郭・傍から小指、薬指から肩甲骨や首へとつながり、
からだの感覚だけでなく呼吸とも深く関わっています。
私たちが腕を動かすとき、
それは単に筋肉が伸び縮みしているだけではなく、
胸の奥にある心臓や肺、
それらを包む膜までを、
やさしく伸び広げているとも言えます。
この前後の張力が均等に整ってくると、
腕は肩だけで支えるものではなく、
胸の中心から自然に広がっていくような、軽やかさへと変わっていきます。
前(心包経)が縮まりすぎると、からだは内へ閉じやすくなる。
後ろ(三焦経)が強く働きすぎると、外へ発散しやすくなる。
その前後のバランスが整ってくると、呼吸の通り道も、
静かにひらかれていきます。
「アームラインを整える」という物理的なアプローチが、
結果として、
内と外の巡りを整えることにもつながっていく。
知識として理解していた「ライン」が、
動きの中で「一本のつながり」として実感に変わるとき、
からだは部位の集まりではなく、
呼吸を含めた一つの流れとして感じられていきます。
またどこかで心包経と三焦経、
各々について詳しく綴りたいと思っています。
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そしてこれから季節が夏へ向かうにつれて、
今回触れていた腕のラインは、
夏の経絡である「心経」「小腸経」とも、
深く関係しながら、近い場所を通っています。
腕の内側と外側。
胸のひらきと、背中側や首の支え。
それらは、
“心が安心して外の世界と関わるための通り道”
とも言えるのかもしれません。
これからのクラスでも、
呼吸や巡り、そして腕から胸へとつながる感覚を、
少しずつ一緒に探っていけたらと思っています。
初夏の光の中で、そっと指先から胸へとつながる流れに意識を向けてみる。
すると、だんだんとからだも呼吸も、
奥行きを取り戻していくように感じられるかもしれません。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
