<夏のエネルギーと頭痛 – 「火」と「水」のバランス>
立夏を迎え、春の陽気の中に
日差しが少しずつですが力強さを増してきました。
夏のような陽気の日が、
5月にも突然やってくることがありますね。
本格的な夏がやってくる前だからこそ、、、
いまのうちに思い出しておきたいこと、準備しておきたいことがあります。
季節の変わり目に、心とからだが置いてきぼりにならないように。
今日は、そんな思いを込めてコラムをお届けします。
夏は、一年の中でもっとも「陽」のエネルギーが高まる季節です。
五行ではこの時期、「火」のエネルギーが盛んになり、
心もからだも外へと向かう傾向が強くなります。
本来なら、「火」は情熱や行動力を高め、私たちに活力を与えてくれる存在。
けれど、このエネルギーが過剰になったとき、
バランスが崩れ、不調として現れることがあります。
たとえば、
・こめかみのズキズキするような頭痛
・目の充血やのぼせ
・動悸や不眠
・イライラが増す
こういった症状が気になる方は、「火」のエネルギーが
上半身に集まりすぎているのかもしれません。
五行では、「火」と対をなすのが「水」です。
「水」は、熱を冷まし、体内の潤いを守る役割をもっています。
「火」が強すぎると、「水」が消耗され、からだが乾きやすくなり、
頭痛だけでなく、のどの渇き、肌の乾燥、ほてりなどの症状が現れやすくなります。
そこで、これからの季節に向けて意識したいのが、
「火」と「水」のバランスをととのえる暮らし方。
●頭痛やのぼせを和らげるために、五行論的にできることとは何か?
1. 水分補給
こまめな水分補給を心がける
常温の水や麦茶、ハーブティーなど、からだにやさしい飲み物を。
特に朝起きたときや、寝る前の一杯は、体内の「水」を養い、熱のこもりを防いでくれます。
2. 呼吸法
クールダウンする呼吸法
口をすぼめて、細く長く吐く「シータリー呼吸」を行うことで、熱が外へ抜けやすくなります。
呼吸が整うと、心の波立ちも自然と落ち着いてきます。
(また本格的に暑くなったら、「シータリー呼吸」やりましょう!)
3. 食養生
身体・内臓を冷やしすぎない工夫と、食のバランス
きゅうり・スイカ・なす・トマトなど、夏の「水」をもつ食材を取り入れながらも、
冷たいものをとりすぎないように気をつけましょう。
胃腸をいたわる、あたたかい汁物や雑炊などもおすすめです。
4. 頭をクールダウン
頭を冷やし、首筋を温める
頭痛を感じたら、冷やしたタオルを頭に当てつつ、首の後ろに温かいタオルを当ててみましょう。
熱を頭から下へと降ろし、血流を促すケアになります。
5.のぼったエネルギーを足元へ流す
気が上にのぼりすぎていると感じたときは、足元へ向かってやさしく撫で下ろすケアを。
股関節から脚の前側、横、裏側、4面を
手を添えて、さささと足先まで撫で下ろします。
就寝前に行うと、頭の熱が下がり、
上下のバランスが整いやすくなります。
・ ・ ・
夏の「火」は、私たちの行動力や情熱を引き出してくれる大切なエネルギー。
けれど、がんばりすぎてしまったときや、暑さが急にやってきたときは、
「水」のやさしさを思い出して、
呼吸や食事、過ごし方を見直してみてくださいね。
そして、、、「水」の要素を持つ第二チャクラのセルフケアやヨガもおすすめです。
仙骨、股関節、骨盤、、、丁寧に繊細に動かしてください。
これからやってくる暑さの中でも、
自分らしく、しなやかに。
心とからだが調和して、季節とともに流れていけますように。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。