<内臓調整という“つなぎ目” 経絡の前面がひらく、からだの調和>

今日のトリガーポイント・ヨガセラピー〈内臓調整〉のクラスでは、
いつもと少しだけ入り口を変えて、
頭の準備のセルフケアとして、
胃経のスタートでもある顔のツボほぐしを、やさしく取り入れています。
ほんの短い時間ですが、このひと手間が、
そのあとの内臓調整とも繋がっています。

なぜ、内臓調整の前に顔なのか。
それは、からだの前面を通過する経絡が、
お腹や内臓と深く関わっているからです。
からだの前側を中心に巡り、
内臓と親和性の高い経絡は、主に五つあります。

胃経、脾経、肝経、腎経、そして正中を通る任脈。
これらはいずれも、胸やお腹を通過し、
消化や吸収、巡りや排泄といった内臓の働きと静かにつながっています。

「内臓調整」というと、
お腹に直接触れるケアを想像される方も多いかもしれません。
もちろんそうなのだ
けれど、
前面を通る経絡の流れや、一体であること、
”つなぎめ目”を一緒に感じながら行うことで、
からだの受け取り方は大きく変わります。


表層の巡りが整うことで、深部は無理なく応答してくれる。
それが、内臓調整と経絡を併用する大きな意味だと感じています。

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今回は、土用の時期ということもあり、特に胃経にフォーカスしました。
胃経は、顔から始まり、喉、胸、お腹を通って脚へと続く、
とても長い流れを持っています。


食べる、受け取る、消化する。
それは食事だけでなく、
日々の刺激や出来事をどう受け止めているかにも関わる働きです。

顔の胃経のツボをやさしくほぐしてから内臓調整に入ると、
腹部の緊張がほどけやすくなり、
内臓の位置を上げるテクニックも、力まずに行うことができます。
からだの内側が自然と整っていく。
その変化はとても静かですが、感覚として現れます。
「なんとなくお腹が軽い」そんな小さな変化です。


全体調整としておすすめしている内臓調整は、
こうして経絡の流れで見ていくと、
からだの上下をつなぐ要のような場所でもあることがわかります。
顔や胸といった上の緊張が、お腹を通って脚へと抜けていく。
顔に出る吹き出物や肌荒れも、この流れから整っていくことが多いです。
また、足元の不安定さや冷えが、前面の流れを通して内側に影響していく。


内臓は、単独で働いているわけではなく、
上下の流れの中で支え合っています。
内臓調整は、内蔵だけのケアではありません。
前面を通る経絡の流れにそっと意識を向け、
今のからだの状態をそのまま受け取っていく時間です。
何より落ち着いて呼吸して、今にいることが大切。


土用の時期は揺らぎやすい時だからこそ、
なおさらそのやさしさが力になります。
今日の内臓調整が、
からだ全体のつながりを感じるきっかけになりますように。
次の季節へ向かう準備として、
この時間もゆっくりと味わっていただけたら嬉しいです。

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。