5000年の叡智。
アーユルヴェーダと陰陽五行論。
生まれた土地も、言葉も、文化も違う二つの智慧ですが、
学びを深めるほどに、だんだんと
私はある共通点を感じるようになりました。
高く聳えるヒマラヤ山脈を越えて、
どこかで、きっと互いに影響を受け合っていたのだろうな。
そんな想像が、自然と浮かんできます。
その共通点のひとつが、
世界を「要素のバランス」として捉えていること。
アーユルヴェーダでは、
空・風・火・水・地 の五大元素。
陰陽五行論では、
木・火・土・金・水 の五行。
表現や分類は違っても、
足りないものを補い、過剰なものを鎮める。
陰陽五行論でいう、相生・相剋の関係にも通じるバランスの見方です。
誰もがこの五つの要素を持っている、という点も共通していますね。
どれか一つだけ、ということはなく、すべてを持っている。
ただ、その現れ方や、今どれが強くなっているかは、
人それぞれで、今日のWSでも教えていただいたように季節によっても違います。
どちらの智慧も、起きてしまった症状だけを見るのではなく、
その一歩手前の段階に目を向けています。
今日のアーユルヴェーダWSの冒頭で仲谷先生からもあった
「予防医学」という言葉を聞きながら、
それはまさに、私たちがヨガを実践している大きな背景でもあるのだと改めて感じました。
起きてしまった症状にアプローチすることも、もちろん大切。
けれどそれ以上に、
その前に現れている小さな変化に気づいていくこと。
指の、ほんの少しの違和感。
目のかすみ。
足のむくみや、冷え。
それらは、すぐに”病気”と呼ばれるものではありません。
けれど、見過ごされ続けることで、
やがて”病名”のつく状態へと進んでいく可能性もあります。
アーユルヴェーダも、陰陽五行論(東洋医学)も、そうした変化を
「悪いもの」として切り分けるのではなく、
今の生き方や、季節、環境とのズレとして捉えていく。
冷やしすぎていないか。
無理を重ねていないか。
溜め込みすぎていないか。
問いは、いつもとても静かです。
そうした変化は、今すぐ何かが悪いというサインではありません。
ただ、からだが
「少し立ち止まってほしい」と伝えてくれているだけ。
5000年以上前から
受け継がれてきた叡智たちは、特別なことを求めてはいないのだなと。
・ ・ ・
今日あらためて感じていました。
ただ、感じること。
そして、整えること。
この静かな視点を、
暮らしの中で、そっとできることをしていく。
5000年という長い時間、こうして受け継がれてきたという事実。
その凄さは、限られた特別な人だけが扱う崇高なものだからではなく、
日常の中に息づいているからこそ、
続いてきたのだろうなと・・・
そんなことを、静かに感じる時間でした。
みる。感じる。
(からだの中で、今どんな性質が目立っているだろう。)
そして、やってみる。
(無理のないところから、ひとつ選んでみる。)
きっとそんな、日々の繰り返しなのですね。
今日も最後まで、ありがとうございます。
