<三日月のポーズ – 上下にひらく力と、内側の安定>

春の巡りが深まる季節。
からだは外へと広がり、同時に内側の軸を探し始めます。

そんなとき、どこに安定を見出すのか。
「三日月のポーズ」を通して、この感覚を見てみると面白いです。


今朝は上下に引き合う力のバランスと、
その中に育つ静かな安定に触れています。

三日月のポーズは、全身の協調が求められるアーサナです。


前後の足がしっかりと大地に根を張ることで、からだに一本の軸が通ります。
大切なのは、床を押す力。

前足の足裏で大地を捉え、後ろ足の膝下や甲からも、
後方へとエネルギーを送り続ける。

この「下へ向かう力」があるからこそ、
上へと伸びる力が自然に引き出されます。

お腹とももを、やさしく離してみる。
同時に尾骨をそっと下へ向けると、

骨盤が安定した位置に収まり、脚の裏側がさらに力強くなります。


前後の脚が、それぞれ独立して働き始める。

足元からのエネルギーが、全身へと伝わっていくのが感じられるはずです。
足元は大地へ。上半身は空へ。 

どちらかに偏るのではなく、上下が同時に働いている状態。 

そこに、安定と軽やかさが同居します。


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上体を起こすとき、

ポーズに入った最中、下半身のぐらつきを感じたら。
それは、脚の力がまだ眠っているサインかもしれません。

そんな時は視線や形だけでなく、
まずは下を押すという意識を足元へ戻してみる。 


前足の踏み込み、後ろ足の伸び。

土台が深まるほど、上体は自然にひらいていきます。

バランスは、上で取るものではなく、下から育っていくもの。 

その感覚が、少しずつからだに根づいていきます。

支えられているから、ひらける。

土台が確かであれば、力みは消え、
上半身は安心して空間に身を任せられる。

三日月のポーズで育む、上下の伸びと内側の軸。
それは、春の広がりの中で見失いがちな「自分自身の中心」を、
やさしく思い出させてくれる時間です。

ポーズから離れた時や、
ヨガの後の軽やかな解放感と、足元から支えられる安心感。
この「自分自身の中心」の感覚が、

きっと日々の動きや呼吸を、静かに整えてくれます。

今日も最後までありがとうございます。