ヨガの八支則において、
アーサナは「内観の準備」という位置づけ。
呼吸へ向かうため、感覚の内側へ還るため。
そして、瞑想へとつながっていくための土台です。
だからこそ、わたしたちにはからだをしっかりと保てる
フィジカル(肉体)、体幹の軸を安定させる力が必要になります。
それは単に、アーサナを取るためだけの力ではありません。
このフィジカルの安定は、
そのまま心の状態へとつながっていきます。
安定して、痛みなく座っていられるからこそ、
起きている「今」を見続けることができる。
呼吸の動き、感覚の変化、思考の揺れを追いかけすぎることなく、
ただそこにあるものとして観察することができる。
内観とは、無理に集中することではなく、
からだと心が、同じ場所にとどまれている状態。
その土台に、フィジカルの安定があります。
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ただ、調子がいいと感じるときほど、
からだは無意識のうちに、やりすぎてしまいます。
動ける。
伸びる。
今日は調子がいい。
そんな感覚がある日は、
スピードやパワーを足し、少し先へ進みたくなるかもしれない。
けれど本当は、調子がいいときこそ、
「基礎」や「繊細な感覚」に戻る時間が大切だと思うんです。
強くする日ではなく、
速く進む日でもなく、
じっくりとエッジを見る。
観察しながら深めてみる。
どこまでなら無理がなく、ど
こから先が頑張りになっているのか。
その境目に、静かに目を向ける。
それはヨガの練習の中だけでなく、
日常の過ごし方とも、よく似ています。
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今日触れたようなお腹の奥、大腰筋や腸腰筋。
姿勢を保ち、脚を運び、重心の移動を支えている深い場所です。
フィジカルの安定に重要不可欠な場所。
特に痛みは感じていなくても、ここに硬さや使いにくさが残ったままだと、
表面的には自由に動けていても、
本来備わっている動物としての自然な能力は充分に発揮されません。
この眠っている感覚を自分自身でエンパワーしたいのです。
痛みとして現れることもあれば、
痛みにならないまま、実は力が伝わりにくい、
動きが途切れる、そんな感覚として残ることもあります。
だからこそ、痛みがなくても、
定期的に触れてみてあげる時間があるといいなと思ってお伝えしています。
調子が悪いから整えるのではなく、
今の状態を確かめるために触れる。
それが、YOGATOのセルフケア整体です。
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40年、50年、60年。
それぞれが自分自身が使い続けてきた肉体。
細胞は変化し続けながら今を生きるからだとして、ここにあります。
長年共に過ごし、支え続けてきた場所。
気づかれないまま働いてきた場所。
どうぞ、少し手を止めて「よしよし」してあげてください。
フィジカルを大切にするというのは、
鍛えることだけではなく、
触れ、感じ、対話すること。
まずあるのは、
今のからだに気づく。
そしてどう在るかを、静かに確かめる。
その積み重ねが、無理のない自分らしい強さや、
自然な健やかさへと、つながっていくのだと思います。
それは、誰にとってもできる”ひらかれた実践”なのです。
今日も最後までありがとうございます。
