<クリパルヨガ・プレスポイントの応用 – 脊柱回旋>

<クリパルヨガ・プレスポイントの応用 – 脊柱回旋>

座位のツイストのポーズ「マツエンドラアサナ」は、

脊柱を回旋する動きが特徴的です。

昨日の内容では、

「首や顔を緩めることで、背骨の一番上の奥までほぐれる」ということをお伝えしました。

この緩める意識は、からだ全体を使った動きの中でとても大切です。

今回は、このポーズの応用として脚を曲げた状態での「マツエンドラアサナ」を取り上げ、

プレスポイントがどのように変化するかをみていきます。

日常のヨガプラクティスや、自分のからだとの向き合い方の参考にして下さい。

通常の「マツエンドラアサナ」では、前に伸ばした脚の『踵を前に押し出す意識』が

クリパルヨガにおけるアーサナを整える重要なポイントです。

このプレスポイントが、足元を安定させる役割を果たします。

この安定があるからこそ、からだ全体の動きがスムーズになり、

腰や下腹部からツイストを深めることが可能になります。

このとき、山のポーズ(ターダアサナ)を基本に立ち戻ってみると良いでしょう。

山のポーズでは、足裏全体で床を押し、尾骨を下げ骨盤立てニュートラルに保ちます。

同じように、座位でも足のプレスを意識することで

骨盤が安定し、脊柱がまっすぐに伸びやかになります。

一方、脚を曲げた状態での「マツエンドラアサナ」では、プレスポイントが変化します。

この場合、曲げた脚の膝や脚を『床に押し付ける意識』が重要です。

このプレスが新しい安定感を生み、腰を後ろに引く動きが自然とサポートされます。

その結果、下腹部から脊柱にかけてのツイストが深まります。

脚を床に押す際の力は、単に力強く押すのではなく、

柔らかさと安定感のバランスを保つことが大切です。

からだのどこかを緊張させすぎないように、呼吸とともに意識を深めていきましょう。

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プレスポイントの基本的な考え方は『山のポーズ』を基盤になっています。

「どこを押すか」「どこにポイントを持ってくるか」を明確にすることで、

からだの他の部分を自由に動かせるようになるのです。

(それ以外はリラックスできる、という視点もあります。)

この応用は座位のツイストだけでなく、立位や仰向けのポーズにも広がります。

例えば、山のポーズで足裏を押し、身体を引き上げる感覚を覚えたら、

その感覚をどのポーズにも応用できます。

脚を床に押すことで骨盤が安定し、

そこから脊柱が自然に伸び、全身が調和して動きます。

最後にツイストを深めるためのポイントをあらためて書いてみます。

  1. 腰を後ろに引く 腰を後ろに引くことで、下腹部からのツイストがスムーズになります。
    この動きが、表面的なねじりではなく、からだの奥からの動きを促します。
  2. 呼吸と連動させる 吸う息で背骨を伸ばし、吐く息でツイストを深める。
    このリズムが、からだの自然な動きと調和します。
    脊柱回旋の動きは背骨のみぞおちのあたりが一番深くなるので、
    『みぞおち・胸・肩の力を抜く』リラックスして力まないことも大事にします。
  3. 首や顔を緩める 最後に首や顔の力を抜きましょう。
    首や顔の緊張が抜けると、背骨の最上部までほぐれ、動きが完成されます。

日々の練習の中で、からだの安定と自由を感じながら、
プレスポイントを探求してみて下さい。

その中で見つけた新しい感覚が、
みなさんのヨガプラクティスをさらに深めてくれるサポートとなっていきます。


今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。