<アナトミートレイン – 浅後線(スーパーフィシャルバックライン) 解説>

20250203

<アナトミートレイン – 浅後線(スーパーフィシャルバックライン) 解説>

– 姿勢保持、腰痛、肩こりとの関係 –  

浅後線(スーパーフィシャルバックライン)

代表的な筋肉: 後頭筋、後頭下筋群、帽状腱膜、僧帽筋、脊柱起立筋、

ハムストリングス、腓腹筋・ヒラメ筋、足底筋、、、

などが含まれる浅後線(スーパーフィシャルバックライン)は、

頭頂から足底まで、からだの背面を通る線です。

このラインは、姿勢を支え、立つ、歩く、位置を保つといった、

日常の基本的な動作に深く関わっています。

浅後線は、歩くときや蹴る動作で主に活動し、

特に脊柱起立筋やハムストリングス、裏ももの強さが、

足の振り出しや位置を保つ機能に影響を与えます。

また、頭頂までつながるこのラインのつながりにより、

首や腰の筋肉の性質が、姿勢や上体の動きに大きく影響するのも特徴です。

上記の関連性もあった上で、腰痛・肩こり・頭痛・不定愁訴との関係を見てみます。

・腰痛と浅後線
浅後線が強く緊張すると、脊柱起立筋が硬くなり、

筋肉の動きが制限されてしまいます。その結果、腰の動きがぎこちなくなり、

腰痛の原因になることがあります。

・ 肩こりと浅後線
浅後線は首や肩とも深くつながっています。

特に、脊柱起立筋や僧帽筋の柔軟性が低下すると、肩こりが起こりやすくなり、

精神的な緊張にも影響を及ぼすことがあります。

・頭痛と浅後線
首や後頭部の筋肉が硬くなると、血流やリンパの流れが滞りやすくなります。

特に後頭下筋群の緊張が続くと、緊張性頭痛を引き起こす要因となることがあります。

また、浅後線の筋膜は前頭骨を経て、額や目の周囲までつながっています。

そのため、首や後頭部がこわばると、

目の奥の重だるさや疲れを感じやすくなることもあります。

首や足元をほぐすことで、頭だけでなく目の緊張も和らぎ、

視界がすっきりする場合も多いので、離れているけど足元をセットで

頭痛や眼精疲労のケアをすることは大切です。

実際に、首から後頭部の硬さを感じることは多いのではないでしょうか?

しかし、頭だけをケアしても十分に緩まないことがあります。

その理由は、足元までつながる浅後線の影響です。

私自身の体験としても、頭が重く感じるときに足裏やふくらはぎをほぐすと、

首や後頭部の緊張が和らぎ、全体のバランスが整う感覚が生まれます。

これは施術をする際も同じです。

全体を少々緩まるように刺激を優しく入れて、

頭も足元もどちらもアプローチします。

YOGATOのセルフケアでは、主に6−7割は「深前線」を調整していますが、

それに加えて「浅後線」を整える意識を持つことも重要です。

バランスが大事です。

「深前線」と「浅後線」の重なる部分もあるからです。

後頭下筋群や仙骨はわかりやすく共通です。

・    ・    ・

セルフケアに慣れていない方でも、

足元からのアプローチが首や後頭部の緊張緩和につながることを実感しやすくなります。

浅後線を保つには、姿勢を要所要所に修正する、

一部に運動が集中しないように注意してみることも大切です。

そこで生きてくるのが、クリパルヨガでの

「タダーサナ(山のポーズ)」におけるプレスポイントでのポーズの調整です。

後も前もバランスよく使って立つ。

どちらも使っている状態。に自分で微調整をできると、

浅後線を良い塩梅に保つことにつながっていきます。


それはからだも心も、

より安定したバランスを持つための大切な一歩となるはずです。

そして、、、よーくみると。

「浅後線」は冬の経絡「膀胱経」に近いんですね。

少々違う部分もありますが、

セルフケアやイメージの持ち方は同じように使うことができます。

「立春」に入りましたが、まだまだ寒い時期は、冬の経絡のケアも大事です。

額から背面をととのえましょう。

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アナトミートレインの詳細や理論、もっと詳しく知りたいな、、、

と言う方はぜひ上記の本おすすめです。

元々中医学、経絡の学びを深めていらっしゃる方は、

あーここは一緒なんだな、ここは・・・そういきますか!

共通部分、異なる部分をみると言う面白さもあるのではないかと思います。


今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。