<こめかみの違和感が教えてくれる、セルフケアの見立て>

こめかみが重い。なんとなくスッキリしない。
実際に触れると痛い。

そんな日、「頭をどうにかしなきゃ」と思って、
つい、こめかみばかり触ってしまうことはありませんか。
でも実は、こめかみは“原因”というより、
からだ全体の状態が集約されて現れやすい場所です。

こめかみの痛みは、
トリガーポイントの視点から見ると、
頭と首の境目(頭頸移行部)や乳様突起、胸鎖乳突筋まわりにある緊張が
引き金になっていることも少なくありません。
この視点からも繋がっています。

今日は、こめかみ周辺に出やすい違和感を経絡をメインに、

いくつかの見立てとともに整理しながら、
どんな順番で整えていくとよいかをまとめてみます。

・   ・   ・

●こめかみ①

上ー眉尻寄りが気になるとき
このあたりがズンとする日は「三焦経」と関わりが深く、

気・血・水の全体バランスが乱れていることが多くあります。
同時に見てほしいのが、
腕や肘下、手の疲労。
手の甲や、腕の外側ラインです。

考えごとが多かった日。
気を張り続けていた日。
手をよく使った日。
日々少しずつ重なる気づきにくいストレス。
そんな背景があると、
この場所にサインが出やすくなります。

<首にあらわれる、巡りと三焦経の通り道>

↑先日の内容も参考にどうぞ。

●こめかみ②

こめかみの真ん中ー目尻横が気になるとき

ここは側頭筋と胆経が関わる場所。
頭だけでなく、
眉から頭、体側、脚の外側へと続く
“側面の流れ”全体を見る必要があります。

目の使いすぎ。
噛みしめ。緊張や決断が続いたあと。

このタイプの違和感は、頭を部分的にほぐすより、
体側を伸ばしたり呼吸が通る
からだのスペースを取り戻すことで
自然と変化していくことが多くあります。
のびのび動く、グーンと伸びをすることがおすすめです。

●こめかみ①・②

どちらも当てはまる、判断がつきにくいとき

「どっちも痛い気がする」
「なんとなく全部当てはまる」

そんな日は、
細かく見立て直すよりも、
背面の流れを整えることを優先してみてください。

(考え事や悩みが”今”ある場合や、思考が優位になりやすい方は

上記①の三焦経を緩めることを先にしてみてからこちらを。)

特におすすめなのが、
膀胱経をメインにした全体調整。

膀胱経は、
頭から首、背骨の両脇、

お尻、脚の裏側までをつなぐ
“支える・戻る・回復する”ラインです。

・頭と首の付け根(頭頸移行部)
・背骨の横
・仙骨まわり
・お尻
・太もも裏〜ふくらはぎ

このあたりを、
優しく指圧したり、足元方向へ撫でて、触れて、深呼吸。
それだけで十分です。

●こめかみ①・②どちらも強く出ている時・痛すぎますという時

触っても変わらない。
むしろ、どこも痛い。

そんな日は、
頭を触らない方がいい日かもしれません。
この状態は、疲労が深く回復が追いついていないサイン。
だからこの日は、あえて、
こめかみの痛い部分を触らなくて大丈夫です。
目を閉じて両手でこめかみを挟んで
合掌するように手の温度を伝えること。感じること。
軽く皮膚をやさしくなでること。(耳方向へ)

そこから
今日のように頭と首の付け根をいつものように
無理なくほぐすことをしてみてください。


支えるようなイメージで、ゆっくりとです。

そして、①・②両方当てはまる時は
特に背面のセルフケアを入れてみましょう。


一点をどうにかする日ではなく、
全身の巡りをまず促す日だなと見立て、
流れが通りやすくなってから、
また最後に、時間がある日は
もう一度こめかみに戻ってみてくださいね。
さっきより触れやすくなっていたり、
「ここじゃなかったかも」と感じたり。
その変化に気づけたら、もうそれで十分です。

・   ・   ・

こめかみの違和感は、
からだが悪いのではなく、
何が自分に起きているのか・・・
そんなことや場所、順番を教えてくれているサイン。
その判断ができるようになること自体が、
素晴らしいセルフケアだと思います。

どうぞそんな日は無理に変えようとせず、
戻るところ(巡りを促すこと)から触れてみてくださいね。

今日も最後までありがとうございます。