<脊柱回旋を深めるための「胸鎖乳突筋ほぐし」とアーサナ>

<脊柱回旋を深めるための「胸鎖乳突筋ほぐし」とアーサナ>

クリパルヨガでは、ポーズを通じてからだの感覚や内側の動きに気づきを向け、

無理のない範囲でエッジ(挑戦の境界線)を深めていきます。

脊柱を回旋するポーズでは、背骨や胸郭の自由な動きが求められますが、

その動きを妨げる要因の一つが、『首や胸周辺の緊張』です。

特に、胸鎖乳突筋や顔の力みは、

脊柱の回旋を制限し、ポーズの心地よさを損なうことがあります。

今回は、脊柱回旋をより深めるための「胸鎖乳突筋ほぐし」を中心に、

胸やみぞおちの調整、顔周辺の緊張を解く方法も含めてご紹介します。

これらを組み合わせることで、からだが開放され、

呼吸と共にポーズを深める感覚や今を味わうことができるでしょう。

●胸鎖乳突筋をほぐすセルフケア

1. 胸鎖乳突筋を見つける

鎖骨の中央から耳の後ろにかけて走る筋肉を探しましょう。首を左右に回すと筋張っている筋肉です。

頭を傾けたりした際に動きを感じられる筋肉が胸鎖乳突筋です。

わかりにくい時は「首を左右に回す」で触れて探します。

(また、セルフケアの時間でも確認しましょう!)

2. 上部をほぐす

首の上部にある胸鎖乳突筋をほぐすには、
頭をゆっくりと横に倒すと胸鎖乳突筋がふにゃふにゃに緩みます。

右側をほぐす場合は、右側に頭を傾けます。この状態で、指のはらを使い、

胸鎖乳突筋を優しくつまんだり揺らしたりします。

圧をかけすぎず、心地よい感覚を意識してください。

3. 下部をほぐす

首の下部の胸鎖乳突筋には、
頭を前に倒してアプローチすると緩みセルフケアしやすいです。

鎖骨中心すぐ上付近の筋肉を軽くつまんだり揺らしたりすることで、

緊張を解放します。頭の重みを利用し、
筋肉が自然に緩むのを待つような気持ちで行いましょう。

頭を前に倒し、下部の胸鎖乳突筋をつまんで軽く頭を左右に優しく揺らすのもおすすめです。

4. 呼吸を取り入れる

セルフケア中は深い呼吸を続け、

吐く息で筋肉がほどけるイメージを持つと効果的です。

同時に吐く息で肩や胸も力を抜いてみて下さい。

●脊柱回旋を深めるためのポイントをあらためて3つを確認

1. プレスポイントを使う

2. みぞおちや胸の緊張を緩める

3. 顔周辺の力を抜く


胸鎖乳突筋をほぐすだけでなく、顔や顎の緊張を解放することも重要です。

特に、噛み締め癖がある方は、顎を軽く揺らしたり、

耳の前あたりの筋肉を優しくマッサージするのがおすすめです。

顔や首がリラックスすると、背骨を動かす力みが減り、

上部の脊柱S字カーブから頭までのツイストがより自然な形で深まります。

呼吸がとても重要です。

どこを緩めるのか、どうからだを扱うのか、

と同時に呼吸をまずは意識的に使う。

(チッタ、意識的にまずは始める)

そしてポーズが深まり出したら、

みる、感じる時間を取ってみて下さい。ただその場(ポーズ)に身を委ねて見守ります。

(プラーナを感じる)

ヨガの時間を通じて、自分のからだと心のスペースを感じながら、

丁寧に動いてみてください。

ツイストがもたらす解放感を味わいながら、

日々の練習を楽しんでいただけたら嬉しいです。


今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。