第一チャクラと人生のはじまり:0~7歳/50~56歳
●0~7歳/「ここにいる」ことを信じる力
第一チャクラ(ムーラダーラ)は、
会陰・尾骨、骨盤底のあたりに位置し、
「大地とのつながり」「安心感」「生きることの基盤」を司るチャクラです。
私たちがこの世に生まれ落ちて、初めて深く関わっていくのが
この第一チャクラのテーマです。
0〜7歳の間、まだ言葉も理屈もわからないけれど、
「愛されている」「守られている」「自分はここにいていいんだ」と感じられるかどうか。
それは、『人生の土台』を築く大切な時期です。
この時期の子どもたちは、世界に対して純粋で無防備です。
だからこそ、安心して「感じる」ことができる環境が必要で、
だれかに抱かれること、目を見て微笑まれること、安全に守られること、
そうしたひとつひとつの経験が、身体を通して「信頼」という感覚を育てていきます。
第一チャクラのキーワードは、
「I am.」「私はここにいるのだ。」と安心して当たり前にいられること。
じぶんという存在そのものを信じる力を養うこと。
そして興味深いのは、この第一チャクラのエネルギーが、
50〜56歳でもう一度巡ってくるという考え方です。
つまり人生の前半と後半のちょうど「折り返し地点」で、
私たちはもう一度「土台」と向き合うのです。
●50~56歳/50代、再び「足元、土台を見つめ直す」季節
人生経験を重ねてきた50代。
仕事や子育てなど社会的な役割を担ってきた人にとって、
この時期は少し立ち止まるような瞬間が増えてくるかもしれません。
身体の変化、親の介護、自分の人生を改めて見つめる機会がふいに訪れる・・・
そんなタイミングで、第一チャクラのテーマがふたたび静かにやってきます。
たとえば、これまで「がんばること」で築いてきた基盤を、
今度は「休むこと」「緩めること」で養うように。
たとえば、「何かを成し遂げる」ことより、
「そのままの自分でいる」ことに安心を覚えるように。
大人になってからの第一チャクラの季節は、
「今の私の足元はどうだろう?」と問い直す機会をくれます。
地に足がついている感覚。
焦らず、ただここにいるという感覚。
それは、子どもの頃に自然に持っていたものかもしれません。
けれど大人になった今、もう一度意識的に育てることができるのです。
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第一チャクラは、心とからだの「安心基地」。
だからこそ、このチャクラが整うと、心に余裕が生まれます。
何かがあっても揺るがない自分の「芯」ができてくるのです。
この時期は、土を踏むことや、呼吸を深くすること、
こども心を思い出してただ楽しんでください。
毎日の暮らしを丁寧にすることが、なによりのチャクラケアになります。
朝に一杯のお白湯を飲むこと。
地面に足裏を感じながら立つこと。
息を吐くたびに、「今ここ」に戻ってくること。
忙しさに振り回されるのではなく、
そうした小さな営みを通して「自分に還る」ことができます。
第一チャクラの季節は、どこかへ向かうよりも、
まず“ここ”にくつろぐ時間なのかもしれません。
あなたが今、人生のどの季節にいるとしても、
「私には、帰ってこれる場所がある」
「この世界に、いていいんだ」
そんな感覚がふと湧いてきたなら、
もうすでに、私たちのチャクラの灯はやさしくともっているのだと思います。
地に足をつけ、深く呼吸をしながら、
今ここにある自分の命を力を信じて。
またひとつ、これからの人生が豊かに巡っていきますように。